第2章 5
その頃真妃は先ほど聞こえてきた会話を思い出していた…
回想中
"史也…やっぱり妹離れした方がいいと思う今はいいかも知れないがこれからもその考え方ならどっちも幸せになれなくなるぞ?"
"あぁ…そうだな…あいつ(真妃)がもっと自立してくれたらな…"
[えっ…私のせいでお兄ちゃん…(クラ)ダメ倒れたら…]
ガタン
[何でこんな所に箱があるのよ]
ドタ ガチャ
[ヤバいどうしょう…]
「イッタイ…アハ…えへ…失礼しました」
回想終
「私のせいでお兄ちゃん…はぁ…」
溜め息をつきなから考えこむ真妃
気がつけば朝になっていた
「ウゥ…頭痛い…気持ち悪い…」
考え過ぎて眠れなくてその上考え過ぎで気持ち悪い真妃
『朝ご飯出来たぞ!! 全員降りてこいよ』
史也の声が聞こえてゾロゾロと起き出してきた
「…ぅはよ史也…」
ポケポケしているタキ
ボーッとしている長野
「シャキッとしろよ…タキとナガ」
「おはようお兄ちゃん 滝君 ナガナガさん」
「おはよう真妃」
史也はちゃんと返したが滝と長野はポケポケしているでペコリとするだけだった
「あ。お兄ちゃん あっくんと晴野君起こしてきたからもう起きて来ると思うよ」
「わかった」
それから数分後に晴野と敦巳が降りてきたので朝食をとることにした
朝食を食べ終わり長野と晴野は用事があるので帰っていった
朝食も終わりしばし和やかムード
すると突然…
「滝君とあっくん…コレ来てくれないかな?」
唐突にどこから出してきたんだろうと思ってしまうくらいにセーラー服とブレザーをだしてきた
『ったく…しょうがないな…今回だけだがな着てやるよ』
[今回だけなら着るんだ と思う史也]
とっても嬉しそうな真妃
和気藹々な時間は過ぎていきお昼になった
「はぁ…もうお昼だからタイムリミットだわ…」
シュンとしながら言う真妃
すると…
「[しょうがないな(心の声)]…今日は暇だから…夜まで居てやるよ…」
なんだか構ってやりたくなった滝
「えっ本当に?! わぁ~い お兄ちゃん私がお昼ご飯作る~!」
勢い良くキッチンに向かう真妃
滝は ヤレヤレ と思っている
キッチンに向かうと…
「真妃…ご飯はもう出来てるからデザートを作ってくれな」
真妃の頭をポンポンとしながら言う史也
真妃は嬉しそうに頷きそそくさと作り始めた
真妃は嬉しそうにデザートを作り始めてから約30分くらい
「デザートできた…ってあ―!! 先に食べてる~ズル~イ」
「何がズルイのよねぇ~史也~敦巳~」
まるでハートか花か何かが飛んでいそうな声で言う滝
史也と敦巳は固まってます
「キャ~滝君凄い!? お姉声出せるんだ」
キャキャ騒ぐ真妃
「さぁ…ご飯食べるか…」
何事もなかったように食事を再開する滝 史也 敦巳 の三人
「あ…何事もなかったように食べてる~ウゥ~酷いんだ(ブツブツ)」
ブツブツ言いながらもご飯を食べる真妃
食事を済ませ後片付けをしてる時に…
「にゅふふ~ふふん~」
「なぁ史也…おかしくないか?」
「気にすることない 浮かれてるだけだから」
「そっ…そうなんだ…」
引き気味の滝
片付けも終わり 不意に史也が…
「真妃 敦巳 ちょっと二階に行っててくれないか…」
真妃と敦巳は史也に言われた通り二階に行き眠くなったのでお昼寝しだした
「タキ…昨日言った協力して欲しいと言った内容なんだがな…」
「彼女つくるきになったのか? で、何をすればいいんだ?」
「まあそんな感じかな…タキにして欲しい事は5日後に生徒会あるだろ? その時に"今日 彼女とデートらしいから帰り遅いらしいぞ"って言ってくれ真妃に それと明後日家によってくれな」
「わかった」
「頼むなタキ」
「さてぼちぼち帰るかな…」
「帰るのはいいが…きっと泣くぞ真妃…」
「あ。そうだった…夜まで居るって約束したんだった…約束は守らなんとな…」
約束したのに忘れていた滝
しばらくして真妃と敦巳が降りてきて4人は仲良く夕飯のしたくをしてそして食べて滝は帰っていった
明後日(小山家)
「史也…こちらの女の子二人は何方ですか?」
「あぁこの二人は、俺のクラスメートの宇京巧矢(ウキョウ タクヤ)と水城陽兎美(ミズキ ヒトミ)さんだ」
「宇京巧矢で~す。女装が趣味です よろしくね」
ウインクしながら言う宇京
「…。」
バカらしくて自己紹介する気がないらしい
「えっ…本当に一人男なのか? 女の子にしか見えないけど…」
「きゃ 嬉しい ウフフ」
嬉しそうな宇京
「…史也さっさと要件言ってくれない?」
バカらしくてつきあってらんないと思う水城
「ハイハイ…宇京に俺の彼女役になってもらいたいんだ…水城には絶対ボロがでないように女の子らしさを宇京に教えてやってくれないか?」
「はぁ 何で私がそんな事しなきゃいけないのよ…」
かなり嫌そうな顔をする水城
「やってくれたら報酬をやるのにな…」
水城にだけに聞こえるくらいの声で囁く史也
「…しょうがないやってやるか…」
ちょろいなって思う史也
「と言うわけだから明日から頼むな宇京 水城は今日から頼むな」
「"たみ"って呼んでよね? 史也」
ノリノリの宇京
「わかったよ……たみ…」
ひきつってる史也
満足げな宇京
水城と宇京は帰って行った
「なぁ史也…水城さんって…」
「ん? 何だ? 惚れたのか?」
「…そんなんじゃねえよ…」
ちょっとイラついた声で言う滝
「そうか…あいつ(水城)はやめとけ」
ポツリと呟く史也
「えっ?」
「さてともうそろそろ真妃と敦巳が帰って来るな…あ。そうだついでにタキご飯食って帰れ」
「いいのか?」
「今更遠慮するのか? 俺はツレの中でタキの事一番気に入ってるからな」
真顔で言う史也
「真顔で言わないでくれ…」
照れくさいと言うかなんとも言えない心境の滝
しばらくして真妃と敦巳が帰って来て仲良くご飯食って滝は帰って行きました
次の日
いつもの日常が過ぎ放課後
今日は生徒会があるので生徒会室に向かう真妃
「めんどくさい~」
うなだれる真妃
「たかだか15分くらいだろ? めんどくさい言わない」
「ウゥ~…はい…」
滝に言われ渋々大人しくなる真妃
「あ。そう言えば今日史也彼女とデートらしくて遅くなるらしいぞ」
作戦の始まりです
「えっ?! お兄ちゃんが?」
かなり驚く真妃
「あぁ…本人(史也)が言ってたし…」
「そうなんだ…滝君教えてくれてありがとう」
寂しそうに言う真妃
「[ウッ…何か可愛いかも…(心の声)]あぁ」
会議はスムーズに進んだので15分もかからなかった
「解散」
会長(滝)の一言で皆帰っていった
帰り道
「あ。お兄ちゃんだ お~いお兄ちゃん」
史也のもとに走ってく真妃
「あ。真妃丁度よかった」
「あ。初めまし…ウソ? …お兄ちゃんの彼女って…男の人なの?」
「なっ…何言ってんだ?」
うろたえる史也
「えっだってこの人宇京さんでしょ? 女装が余りにも似合うからって事ですモデルしてる人でしょ?」
「あら? 真妃ちゃんだったんだ史也の妹って…」
少しピックリな宇京
「知り合いだったのかよ…」
やりきれなくてガクットする史也
「うん。モデルの仕事中にたまたま会ったことあるから」
呆気なく作戦は失敗に終わった
宇京はちょっとつまらなそうに帰っていった
「お兄ちゃん帰ろ」
「あぁ」
二人は仲良く帰っていった
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