第2章 2
「バレバレなら仕方ない話すか…真妃は大抵の事は何だって出来るだろ? それに真妃あんまり友達いないみたいだし少しはコミュニケーションの場だなと思ってな それに俺実は裏で生徒会動かしてるし教職者並みの権限持ってるし」
妹が心配で仕方ない史也
なおかつ学校を牛耳ってる
「ムッ お兄ちゃん私ちゃんと友達居るもんそれなりに…ていうか凄すぎだよ…」
本当は史也の言う通り真妃には指で数えきれる程の友達しかいない
[あからさまに目を反らしたりしてバレバレだぞ(心の声)]
「ハイハイ 悪かったよ ハハハ」
バカにしたみたいに言う史也
拗ねる真妃だったが史也が牛耳ってるのをしり目が点になってる
「そろそろ本題に入るかなと言いたいのだがとりあえず俺の家に来いよ。もう少しで門がしまちまうし」
現在19時前
とりあえずそそくさと全員学校から近い滝の家に行く事にした
移動中
「ねぇ…お兄ちゃん? 今日あっくん一人だよね? 大丈夫かな…心配だよ…」
「敦巳なら…[真妃の後ろに居るんだがな]多分大丈夫だろ」
半笑いの史也
「ねぇ…今の間は何な…」
ポスッ
わぁ!!
「ウニ゛ャ~?!」
何だその叫び声…
「"ウニ゛ャ~?!"ってどんな叫び声だよ…真妃姉…猫がつぶれたみたいな声みたい…」
猫がつぶれたみたいな声…怖いよ
犯人は敦巳だった 周りは真妃の叫び声に引いてます
「あっくんのバカ怖いでしょうがまったくもう」
ブツブツ言う真妃
敦巳はクスクス笑ってる
気がつけばもう着いていた
「史也は部屋の場所知ってるだろ? 先行っといてくれ」
そう言って鍵を渡す滝
滝と晴野と長野は自転車なので駐輪場に向かった
「あぁ 行くぞ真妃、敦巳」
『は~い』
この時真妃はおっきなマンションだなボンボンかしらって思った
数分後全員滝の部屋でくつろいでる
「ホェ~いつきても広く感じるよ滝ちゃんの部屋って言うか家」
時たま遊びに来ている長野
「ナガちゃんは来る度に同じリアクションだよな…ナガちゃんの家よか小さいし狭いと思うんだけど?」
「まあ家だけはでかいけど部屋じたいは滝ちゃんの部屋の方が広いって」
周りは家自慢かよって思ってます
「まあ和んだ? ところで本題に入りたいと思ったんだが皆腹減ってないか?」
グゥ~
「ハハハ 全員の腹が鳴ったよすげー さてと
タキ、キッチン借りて良いか? 何か作ってやるから」
「構わないが材料なんて何もないぞ? 唯一皿とか鍋とかならあるが…」
滝は普段遊んだり寝たりとしか利用してない部屋なのでたいしたものなどない
「材料なら持参してあるから 遠慮なく使わしてもらうぞ。敦巳は手伝え 後は話進めといてくれなタキ」
そう言ってキッチンに消えていく史也と敦巳
「さて本題に移るんだが…実はある大会があってな出て欲しいんだ…」
申し訳なさそうな声の滝
「何の大会なんスか? まさか…コスプレとか?」
恐る恐る言う晴野
「なっ…何でわかるん?」
「滝さんが手にそれ(チラシ)持ってるのがチラッと見えたから…」
滝が手に持ってるチラシを指さした
「うっうぐぐっ…出てくれないか? 頼むこのとおりだ…」
土下座する滝
晴野と長野は土下座する滝を見て仕方ないかと溜め息をつきながら渋々承諾するのだったが…
「あの…チラシに大会に出れるの"男限定"って書いてありますよ? どうして私まで話に加わるのですか?」
不思議がる真妃
「それは…史也に聞いたんだが…そういうの(コスプレ)が趣味だって…」
「私…そんな趣味ないですよ…」
ないといいながらあきらかに挙動不審の真妃
「真妃本当に違うと言えるのか?」
[あきらかに挙動不審なのでバレバレだと思うがな…(心の声)]
「あるくせに真妃姉たらねこかぶちゃってさ」
ナイスなタイミングで現れて真妃をあおる史也と敦巳
あおられて冷や汗ダラダラの真妃
あおりつつ出来た料理をテーブルに並べる二人
「往生際が悪いな真妃は…[そうだ!]おいタキお前のサラダ貰うからな」
ニャリとしなが滝のサラダを奪う史也
すると…
「あ。うぅ…俺のサラダ…大好物なのに…グスン」
滝が拗ねた
真妃以外は見慣れているので特に何も思わない様子ですが…
ズキュン
[うわぁ~何、何なのこの可愛さ…ヤバいくらい可愛いし見た目クールっぽそうなのにあぁギャップがいい(心の声)]
滝のスネモードに完全にやられた真妃
「ふっ…史也? 小山さんどうしたんだ?」
「タキのスネモードにやられてスイッチが入ったみたいだぞ ご飯食わずに動き出すからまあ見てな スイッチが入ったらとめるのは難しいぞ」
スイッチの入った真妃は止められないらしい
滝達は引き気味です
翌日
史也の作った朝食を食べ皆で学校に行った
真妃は昼休みになると屋上の隅に行き
「うぎゃ~指まで縫った…」
服の微調整をしていた
来週から期末テストなのに勉強しなくていいのか? 頭いいから勉強しなくてもいいのか
それから数日が経ちテスト当日(現在12月)
「はぁ…ヤバイかも勉強あんまりしてないからなぁ…」
溜め息をつく真妃
自業自得だな
テストが始まり初日は 英語と数学と社会
二日目は 保体と理科と国語
三日目(最終日)は 家庭科と技術と音楽
テスト期間も終わり生徒は開放的になり少々騒がしくなった一時的に
四日後…昼休みに掲示板に期末テストの順位が発表された
「ウッウッウッ…合計点が少し下がったや…真面目にしとけばよかったなぁ…」
ガックリする真妃
その横で[嫌味にしか聞こえないよ…]と心の中で思う美子
「もうたった数点下がっただけじゃないの…順位が下がったわけでないんだから…ガックリしてないで教室帰るよ…」
うなだれる真妃を引っ張って教室えと戻って行った(美子も前回と順位は変わらずだった後史也とかも滝は珍しく真面目にしたらしく5位だった)
さて実は真妃がうなだれてる横でもう一人うなだれる少年が居たのです
「…うわ最悪だ…史也さんにちゃんと勉強見てもらったのに順位が下がってる…25位になってしまった…」
15位から25位にまで下がったみたいだ
「どうしたの? 気分悪いの? 大丈夫?」
「えっ…あなたは…中村先輩?」
話しかけてきたのは前会長の中村だった
「とりあえず保健室行こうか 下永(モトナガ)后クン」
ニッコリとしながら言う中村
后は中村に連れられ保健室に行った途中自販機で飲み物を買って
「すみません中村先輩…(保健室に)連れてもらった上にお茶まで買って下さって…」
「気にしないで それより大分落ち着いたみたいね よかった」
保健の先生が居ないので勝手にベットを使う
ホッとする中村
「あ。ハイ おかげさまで…あの一つ聞いていいですか?」
「何かな?」
優しい微笑みをうかべる中村
「どうして優しくしてくれるんですか? それに名前まで…今日初めて会話するのに? [笑顔が可愛い…姉ちゃんと違ってちっこくて可愛い(心の声)]」
「えっ…それはあなた(下永)のことが…(モジモジ)好きだから…名前は噂で知りました…」
下を向きモジモジしながら言う中村
(実はすでにチャイムはなっており午後の授業が始まってます)
「噂? あぁ[シスコンってやつか…(心の声)]有名らしいですね…確か小山兄妹バリに…はぁ…」
複雑な心境の后 好きって言われて嬉しいが素直に喜べない
溜め息をつく后
ピシャー
ギュ
中村は徐にカーテンを閉め后に抱きついき
「本当は噂で聞く前から知ってたの…名前…」
と囁いた
「…えっ?!」
パニクル后
その横のベットで物音がし慌て隠れる二人
ピシャ―
「あぁもう人が寝てるのに…隣で…ってアレ居ない? 気のせいか ハァ…寝よっと」
ピシャ―
サボる為に保健室で寝ていてうるさいので文句を言おうとしたが誰も居なくて再びカーテンを閉め寝だす滝
カーテンが閉まりその直後にパタパタと慌ただしく出て行く2つの足音
とっさにベットの下に隠れていた中村と后だった
中村と后は自分のクラスに戻ったかは定かでわない
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