第4章 ツベル大陸漫遊

第56話 ルワ国跡地の異常

じいちゃん一行は、ツベル帝国の地下都市で、休養させて貰って居ます。


ツベル大陸各地に調査に向かわせた、ステルスに長けたぬいぐるみの様に可愛いコボルト達から、報告が入って来ました。


「神王様!ルワ国跡地に異常発見したで有ります!」

コボルトの話し方は、コポと同じでぬいぐるみの容姿、全く見分けがつかん。

「異常とは?」

「王宮が有った辺りの地面が陥没し、ベタベタした異形の魔物が現れて居るで有ります!」


「異形とは?」

「丸い形でズルズル這って移動する、ブヨブヨした魔物で有ります!」

「丸くてブヨブヨ?まるでスライムの様だな」


「報告ご苦労!ユックリ休養して、次の任務にあたってくれ」

「はっ!!」



「そろそろ退屈してた所、ワトさんミメ行ってみよう!!」

「カメさん、面白そう!」「じいちゃん勿論行くよ!!」


3人は瞬間移動で、問題の陥没地面に跳びました。


辺りは報告よりもっと酷い状態でした。

「想像通り、スライムのダンジョンだな」


「だんじょん?すらいむ?」

「ダンジョンって言うのは、魔力溜まりの迷宮で、スライムはダンジョン定番の最弱モンスター」


「ふむっ、分かったような?では退治すれば良いのじゃな?」

「スライムは切っても突いても、しぶとくて死なないが、焼くと簡単に倒せる」


ミメとワトさんは、辺りにいたスライムに火炎玉を投げて居ます。


「カメさん、スライムの燃え残り、この玉は何?」

「それは、魔石だと思う」


辺りに転がる魔石を、拾い集めました。

「じいちゃん、その魔石何に使えるの?」

「さあ、何に使えるのかな?」


「役に立たない物じゃ、拾うの無駄じゃない?」

「魔石は、魔力が溜まった物、利用法考えると、役に立つ物だと思うよ」


「ナギとナミが起きて、泣いている、一旦帰ろう」

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