第55話 神だって感情に正直でありたい

少人数の私達を侮り、ルワ国軍が発砲して来ました。

ご丁寧に大砲まで撃って来ます。


3人は最大神力で防御し、攻撃は、跳ね返るか消えてしまいます。

ルワ軍には全く脅威を感じません。


攻撃してきた兵士に対し、神殿騎士団がスペシャルガンで応戦、確実に撃ち殺して居ます。

射撃の性格さ、銃の精度の違い、相手の兵士とは鍛えられかた、練度が全く違う!相手に成りません。

圧倒的実力差を見せ付け、絶望しながら後悔させる!!


ワトさんは黄金に目映く輝いて居ます。

ミメの闘気は蒼白く直視出来ない程の輝きです。

私の魔力最大は白銀の唸りすら挙げて輝いています。

3人は城壁前まで進みます。

城壁上部で狙撃していた兵士は、神々しさに、思わずひれ伏しそうに成りながらも、懸命に銃を構えています。


「此から神々の住まいに、核攻撃を仕掛けた酬い、神罰を与える!!!」

(最大収納)「神罰!!!」

王宮も城壁も、ルワ王国全ての建造物が一瞬で消滅し、城壁で発砲していた兵士が、落下しているが気にしない。

何もかも無くなったルワ国、武器を構えたまま呆然と立たずむ、ルワの鬼人族だけが残りました。


更にミメが畳み掛け「武器兵器消滅!!!」と叫び全て収納、軍服もヘルメットも兵器扱い、下着姿の人の群れが残されました。

流石ミメ猫族の本領、いたぶりがエグイ!!


ここに至って、とんでもない相手に戦争仕掛けたと気付き、一斉に黄色い旗が揚がりましたが。


ワトさんが言います。

「私はワト星の女神ワト神である、隣は私の夫カメ魔神!そちらは闘神ミメ」

「我々神々は、戦争に来たのではない!神罰を降す為に来たのである」

「戦争では無い、黄色い旗は無意味である!降伏は一切認めない!!!」

「ここまでやって置いて、今更許されると思うな!魂諸とも消滅させてやる!!!」


武器も何もかも無くし、戦意処か立っている事も出来ず、鬼人族は地に倒れ込んでいます。


「しかし、50年前のスサンダ帝国のように、問答無用な神罰は降さない」

「全員悔いろ!改めよ!!」

「静かに己を見直す猶予を与える!!!」


鬼人族は、何も考えられないのか無表情です。

遥か向こうで、太く醜い男がジタバタ逃げようとしているのが、滑稽に目立ちます、国王でしょう。

流石1国の主、呆ける事しか出来ない他の者と違い、逃げようと行動を起こす。

逃げれませんが。


猶予を与えるって、10分だよ!ワトさんも、かなり怒ってる?

混乱の内に10分位直ぐに経ってしまいます。

ワトさん許す気全く無いだろ。


「10分経った、これから神の審判を行う!心せよ!!!」

「私のワト星に不要な者の消えよ!!!」




何もかも無くなって、平地になった元ルワ国に、空しく風が吹き抜けます。



私の怒りが、伝染してるワトさんは、かなりの辛口判断基準だったようです。

誰も居ない、全くの無人です。


この様子では、周辺の町や村も希望は持てない、コボが調べて来た荒くれ者の無法気質はマジだった、ある意味ワト諸島の住民より酷い!




後はズク国とダスカ国の問題が在るが、しばらく放置で良いかな?


··········疲れたよ··········心が白い··········


いつの間にか私は、ワトさんに抱きしめられて居ました。

「カメさん、大丈夫自信を持って!」

「カメさんは正しい事を行ったのよ!」

「私達神でも、たまには感情に正直でありたいよ!!」


ワトさんの、優しさ思いやりの言葉でも、20万人もの命を、私の怒りが消してしまったと言う事実、私自身が大量破壊兵器との自責の念は、消える事がありませんでした。





これで第三部終了です、次の第四部はお気楽旅「ツベル漫遊」になる予定です。

弾みで出現した、ダンジョン探索も有るかも、お楽しみに!!

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