第52話 ワト神聖国家誕生

12人の区長、それからワトさんに生き残らされた、元プロミネント軍兵士達100人足らずの代表者10人が、これからの国家運営を議論中です。

オブザーバーとして、ゼンナ代表団が立合ます。

私、ツルタ神王国国王が議事進行、議長を務め建設的な意見、議論が飛び交っています。


「ワト神様をはじめ、神々が降臨されて平定された国だ」

「プレミネント教国より、もっと飢える者の居ない豊かな国にしたい」

「そうだ!!!神々が直接建国に携わった国!!!」

「豊かで住よい国にするんだ!!!」

「待てまて!順序だてて、国の名前から決めて行こう!!!」


「ワト神様、お聴きしても良いですか?」

「何?」

「50年程昔、スサンダ帝国を··········」

「あっ、あれね!プレミネント教国に訳も無く、戦争仕掛けた!」

「面倒くさいので、神罰落として滅ぼした事あったね!」

「おおっ!!!やはりワト神様が守られたのですか!!!」

「恐れ多い事ですが、国名はワト神様の御名前を頂いても良いでしょうか?」

「良いわよ!!ゼンナ大陸とツベル大陸を繋ぐ島々に「ワト諸島」と命名してる位よ」

「女神様から、お許しを頂いた!!!」「ワト神国·····ではワト神聖国では?」


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「これまでの議論を、まとめたいと思います」

「神々が降臨し、救われたこの地を「ワト神聖国」と命名し聖地とする、ですね?」

「中央の大神殿にワト女神を奉り、中神殿右にカメ魔神と左に闘神ミメを、小神殿右にナギ神と左にナミ神を奉る」

「国民の殆どが獣人犬族で、元区長の12人が神官に、神官長にコロ、神殿長にペスが就任するで、良いですか?」

「元プロミネント兵士は全員神殿騎士団として、神聖国警備を担当する」

「兵士の皆さんは、それで良いですか?」

「勿論!!!」

「此からは、神々の騎士団として、生き甲斐のある生活が出来ます!!!



「引き続き食糧問題を議論して下さい」

「安定した食糧供給体制が整うまで、ゼンナ大陸より援助しますが、出来る限り早急に自給自足体制を促進して下さい」


「今までは、いざりマメが主食だった、長く食べ続けると手足が動かなくなる、毒マメ·····」

「カラム芋作っても俺らの食べ物じゃ無く、王やお偉いさんが全部持って行ってた」

「早なりカブの葉っぱは食っても良かった、カブはお偉いさんの食い物」


「今、神力でいざりマメの毒を無くしました。ウズラマメと命名します」

「それでは、短期作付として、カラム芋とウズラマメ、20日大根の作付を空いている農地に行って下さい」

「長期的作付として、小麦畑を開墾する」

「豊作になるよう、作付後、農地に神力を注ぎます」


次に主要産業··········

国家運営資金について

医療、福祉、防衛


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「以上決定した項目は、私が神王国建国にあたって行った取り決め項目全てです」

「今後問題が発生次第議会を招集する」

「皆さんお疲れ様、終了します」

皆希望に満ちた顔をしています。



建国の承認は、私、神王国国王とアイン皇帝の2国が新国家と認め、ワト神聖国が始動しました。


近隣諸国から、牛豚鶏を仕入れ(似ているので元の名前は無視します)、土地だけは広大な神聖国の郊外に石の塀を廻らせ、放牧牧場を作りました。

勤勉で実直な獣人犬族、酪農も促軌道に乗り、規模が拡大して行きました。


運営資金は、ワト諸島採掘の金銀を使いました。

要望により、実質ペスとコロの国になった為、全面的に資金協力しました。

金銀の相場が崩れる程、大量に保有してるもんで、恐らく神王国はワト惑星1の金持ち国でしょう。

金を、湯水のごとく使えるのが強味です。



口コミで伝わった聖地を、一目見ようと巡礼者が後を絶ちません。

ワト神聖国は、半年も経たない内に、ツベル大陸で最も平和で豊かな国に変貌しました。

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