第40話 人魚の島を救え!

私は経験済みですが、魔神の称号が付いた時、能力が飛躍的に上がりました。

ミメも闘神の称号が付いた事により凄く能力アップしています。


飛ぶ速度が、私やワトさんが追い付け無い程、速く飛ぶようになりました。

単純な戦闘に関してなら、私より強いでしょう。


私達を守るように、先頭をミメが飛びます。


ミメに追い付こうと、懸命に飛んで居たため、あっと言う間にカメ大島に到着して居ました。


私達を迎えたのは、海岸線一面の人魚達、島には美男美女の集団!!

その回りを飛び回る、妖精??


降り立つ私達に「XXXXXXX」

ワトさん、人語スキルあげて!

「お待ちしておりました、カメ魔神様、ワト女神様、闘神ミメ様!!」


「あれ?何で私の事知ってるの?」

「闘神ミメって、私本人ですら、最近知った事なのに?」


妖精が、色々教えてくれます。

妖精は自ら、姿を現そうとしない限り、誰にも見えず気付かれる事もありません。


巨人族エミールのステルスとは、全く違う能力で、隠れようとするのではなく、現れようとしない限り存在しないのです、妖精は。


申し遅れました、私はマーメイド族の女王サリアと申します。


「え?普通の女性に見えますが、人魚の女王様なの?」

はい、闘神ミメ様。

私達陸棲と人魚達海棲、どちらもマーメイド族なのです。

姿が少し違いますが、全く同じ種族です。


もっと詳しくお話したいのですが、あまり猶予がありません!


カメ魔神様!!

マーメイド族、全員忠誠を誓います!

どうか、私達の危機をお救い下さい!!


忠誠を誓うと言われても、ポセイドン族の事もあるし、残念ながら信用出来ない!


「当然ですよね......」

では、一方的ですが、話しますのでお聞き下さい!

カメ魔神様が命名された、ここカメ大島一帯は、クラーケン族の養殖場なのです!

養殖されて居るのは、私達マーメイド族です!!


間もなくクラーケン族が大挙して、収穫にやって来ます!!

私達は、唯食べられるだけです!!!

クラーケンから逃れるため、陸棲種の私達が進化したのです。


絶滅は逃れますが、海棲種の多くは食べられてしまいます。

食べられる?

恐らく食べられて居ると思います、連れ去られた人魚達は、二度と帰って来ません!


あぁ解った!!

(ワトさん?)

(本当の事よ!)


わかった!マーメイド族は、必ず助ける!!!


安全のため、人魚達を一時的に陸に避難させる!

陸棲マーメイドも手伝って!!


そう言う方法が有ったのですね!!

流石魔神様!


ミメ、ワトさん、背負いと左右両手で一度に3人、人魚を空輸して!

陸棲マーメイドは2人一組で1人の人魚を陸上げ!


時間との勝負です!!

では、始めて下さい!!!


人魚はエラ呼吸ではなく、肺で呼吸しているそうで、陸に何時まで居ても大丈夫。

ただ魚の尻尾では移動が出来ないだけ。


夕方には人魚の空輸が全て終了しました。

後はクラーケン族の襲来を待つのみ。


深夜になり、沖合いがバシャバシャざわついています!

来たようですね!!


ワトさんは取り合えず見てるだけにして!

殺すのは、話した後だよ!!!


ミメ!クラーケンを手当たりしだい収納して!!

潜られると厄介!

見えてるクラーケンを全て収納する事!

収納が終わったら、そのまま朝を待ちます。


ミメの収納はコピー品ですが、未だに収納限界が分かりません。

私の収納のように無限では無いのですが、限界が無いかのように収納出来ます。



海上をミメと飛んで居るのですが、全然見えません!

取り合えず音を便りに、海面が騒がしい所を収納して回りました。

ミメは、獣人の鋭い感覚で、私より巧みに収納しているようです。


結局収納は、朝まで掛かりました。


ジジイに徹夜はきつい!!!

途中何匹か、弾みで収納解体してしまったようです。

よく覚えていません。

解体してしまったクラーケンさん、ゴメンナサイ!!


朝一体のクラーケンを、収納から出して見ました。

上半身は、人魚の擬態なのか、美しい女性の姿です。

下半身は長さ6m位のイカ足です。

人形の口は発声器官で、飲み食いの口はイカ足の付け根!


人語スキルを与え、会話を試みましたが、ぷるぷる震え脅えるのみで、会話になりません。

もう一体出して人語スキル与えました。

やっぱり会話にならず、2体絡み合って、ぷるぷる震えるだけです。


マーメイド族サリアは、今までの恨みから皆殺しにして!!

と言いますが、絶滅は迷う所です。


収納内は時間が止まって居ます、じっくり相談して処分を決める事にします。

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