第二部ワト諸島

第36話 ミメ大島

 私、鶴田亀福は、ブレーキとアクセル踏み間違いの車に潰され死亡。

 おまけに地球のボケ神が、うっかりで新生児転生の設定して、老人の姿のまま適当に私を転移してしまいました。


 受けた加護は老人の姿で不老、神と話せるチャットだけ。

 LVは1、HP10MP10で赤子並みの、転んだだけで命に係わる最弱状態!

 天国にも行けず、訳も分からないまま、着いた所は危険な森の中でした。

 転移後、即死亡の所を、一部始終を観察していた、ワト星の女神に助けられ、ゼンナ大陸の神王になり、人も獣人も亜人も魔人も、全てが平和に暮らせる国が出来上がりました。


 全ての憂いを取り除き、ツルタ神王事じいちゃんは、ミメとワトさんと共に、ゼンナ大陸とツベル大陸の、ほぼ中間地点を飛んで居ます。



「じいちゃん、ゴメンあの島で休憩させて・・・」


 私やワトさんは、一気に飛んで行けそうですが、凄い超人になって居ても、ミメは唯の獣人です、よくこのスピードでこの距離を飛んだものです。


「私も、そろそろ休もうと思ってた所です」


 3人が降り立ったのは、ツベル大陸に到着したのかと、間違う位の大きな島でした。

 四国位の大島です。


「この島を探検するのも、面白そう!」

「さっき通り過ぎた大きな島は、カメ大島と命名したから、この島はミメ大島と命名します」


「わっ!じいちゃん、光栄です!」

「カメさん、私の名前は・・・・・・」

「名前つけて欲しい?」「一緒に発見したのに、へのけは寂しいよ!」

「それじゃ、此処までの大小の島々を、ワト諸島と命名」

 正式に『ツルタ神王領ワト諸島』と命名します!


 ・・・ワト諸島・・・良いわ!!

 何かワトさん嬉しそうです。



「今は無名の島々だけど、1億年以上前、トール神の時代では、この一帯トール大陸があったのよ。この島々は破壊されたトール大陸の残骸だよ」


「で、此処からは大事な話!

 この島々の生物も、巨人族と同じく、私の神託をはね除けていたの!」


「そう言う重要な話、早く言ってよワトさん!」

「此処にも巨人族みたいな、トール神の末裔が居るって事?」

「まず間違い無く居ると思う」


「でも心配しないで!

 私やカメさんに、脅威になる存在居るわけ無いよ!」


「ウワーッ、プラグが立つから言わないで!」

「カメさん、フラグよ」



「・・・え~と、ちょっと島全体の検索と鑑定して見ます」

「・・・・・・  ・・・  ・・・・・・」


「凄い!金鉱脈に銀鉱脈、銅に鈴、ボーキサイトに鉛!

 鉱物資源の宝庫だ!!!

 それも手付かずの状態!

 集落っぽい所が何10ヶ所もある!


 全て調べようとすると、何年も掛かりそう!

 この岬の向こう側にも、集落っぽい物がある!」


「取り合えず、そこに行こう!」


「XXXXXXX」「OXOXOXO」

 突然表れた魚人?が責めている口調です。

 不審訊問しているようですが、ワトさんの加護「完全読み書き会話」でも判別不能な問い掛けです。


 困った時のワト頼み!

「ワトさん、助けて!」

「だから!!この島々の生物、神託をはね除けるって言ったでしょ!話が通じないの!!」


「ワトさ~ん、嘘でしょ!」

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