第34話 じいちゃん魔物が攻めて来た!中編

 訓練で無く、実戦はこれが始めて!

 第一中隊長の私リムは、踏ん張る両足がプルプル震えます。

「恐怖からでは無い!武者震るいよ!!」


「第一小隊から第四小隊は中央、第五小隊から第八小隊は右舷、第九小隊から第十二小隊は左舷を守れ!」


「各小隊は、5人一組になり魔物に当たれ!副隊長は私と、討ち漏らし掃除!」


「総員抜刀!!」

 オリハルコン製の剣がギラリと輝きます。


「攻撃魔法、各員得意な奴をぶち咬ませ!!」


「今だ!射て!相討ちに気を付けろ!薙ぎ払え!!」


 風の刃、氷球、大岩小岩、水の槍、多種多様な攻撃が魔物を、薙ぎ払います。

 流石無敵の第一中隊!!


「後は各自、実戦を自由に楽しめ!」


「大丈夫だ!1人が10匹倒せば終る!」


 流石精鋭部隊!良い動きだ!

 部下達は、統制の取れた行動で、残りの魔物を切り倒して居ます。



 魔獣はコカトリスにワーウルフ、其にオーク。

 見渡した感じでは、オークが一番多く600程、灰色のワーウルフが300程コカトリス100程、後はホーンラビットが2~300程。


 コカトリスがHP1000で力(攻撃力)が700~1000

 オークがHP300で力(攻撃力)400~500

 ワーウルフがHP200で力(攻撃力)300

 ホーンラビットがHP100で力(攻撃力)50~100


 コカトリスより部下達は、倍以上強い楽勝とは言えないが、苦戦する程の敵では無い!


「コカトリスの麻痺ブレスにだけ気を付けろ!ブレス吐きそうになったら、威圧を咬ませろ!」


 第一小隊と第八小隊の間が、少し開きました、空かさずコカトリスがすり抜けて来ます。

「おっと!加速!」

 抜けて行きた、コカトリスの首を叩き切りました。

 首が無くても、コカトリス20m程走って行き、倒れて居ました。

 足の震えは、やっと治まったようです。


「中隊長!危ない!威圧!!」

 と同時に剣が一閃、真っ二つになったコカトリスが転んで居ました。

「カリラ副隊長サンクス!」


 討ち漏らしが増えたようです。


 常時加速で駆け抜け、討ち漏らしの大掃除!

 此でラスト、コカトリスは全て討ち取った!


「総員納刀!威圧常時発動!後は手当たり次第に、殴り殺せ!蹴り殺せ!!」


「「「「「ヒャッホーー!!」」」」」


 オリハルコンの剣に魔力通すより、拳を強化する方が楽。

 縦横無尽に、部下達が活躍して居ます。

 一撃で、オークの頭を叩き潰す者が多く見られます。


 私も負けて居れない!

 両腕に、軽く風の刃をまとい、叩き切って行きます。

「快感!!」





 魔獣の遥か後方で、成り行きを観ていたネクラは。

「おいっ!奴等何だ?」

「あの強さ!」


「心配無い!!」

「我らにかかれば、奴らなどひねり潰してくれる!」

 根拠の無い自信です、強いて言うなら妄想から来る自信?


 確かに、かつては最強を誇る金のカード持ち。

 他の追尾を許さぬ、最強ではあった。

 弱い冒険者集団の中では、彼らは最強でした。


(千数百の魔物相手に、怪我人すら出さず、しかも十分の一の人員、魔物どもは、完璧に操れて居た、特にコカトリスは最高の状態だった、でも簡単に倒された。彼我の強さの差は歴然!没落貴族ども、言うだけの働きするのだろうか?危なくなれば、敵の奴らを操れば良いか!!)



「大将首を取れ!!」

 没落貴族どもは、勇猛果敢に襲い掛かって行きます。


 情けない没落貴族ども、口程にも無く、あっさり取り押さえられて居ました。


(あれが敵の隊長か?えらい美人さんだな。さて操るかな!)


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