第22話 じいちゃん、ゴンの村が大変です
下着は少々ダブつこうが、パッツンでもあまり問題無いですが、靴は別です。
私の靴は24センチ、はいトンマの小足です。
※因みに補足『馬鹿の大足、トンマの小足、中途半端の録でなし』
獣人の足のサイズデカイです!
今まで私の靴は、渡せませんでした。
キサですら25センチ、ミメ、ホミは26センチ男性獣人は30センチ位です。
今回領地開発のため、丈夫な靴が必要になり、一人一人に特注品!
1.05倍とか1.08とか1.25倍、微妙な倍率コピー品を時間をかけて作りました。
ララアにケイトも靴を履きたいため、人化を解なくなりました。
開発は、木を根こそぎ収納する事から始めました。
皆に渡したコピー品の収納アイテムでも問題無く作業出来ています。
収納アイテムは王都組53人にも渡して居ます。
見る間に森林が消えて行きます!
支給したコピー服(これも微妙な拡大コピーを駆使しました)の効果で、元々体力のあった獣人達、疲れ知らずで作業がはかどる事!
獣人達のパワーは凄いですが。
ワトさんの神力は反則です。
ガルバニ大橋より西側、私の領地、海まで全てのガルバニ大川の護岸工事、津波対策(必要か解りませんが)
堤防がワトさんの力でムクムク出来上がって行きます!
土がムワッと立ち上がり、川側は石が隙間無く積み上げられます。
積み上がった石は、見る間に一枚岩に変わります!
堤防の上は、馬車がすれ違い通行出来る広い道路になって居ます。
堤防の道路から、領地に降りてくる道も、数ヶ所造られました。
ゼンナ街道は、サクサクと石畳の道に変わり、交通の便が改善されて行きます!
街道を安全簡単に通行出来るように成ると、方々から女神ワト神様の参拝者、各地神殿の神官、巫女を始め多くの人々が、ワト参りに訪れるようになりました。
皆が参拝する、宮殿のような領主館は、ワトさんが「お祝い!」と言って一夜の内に建ててくれた物、女神パワーは凄過ぎです。
奇蹟が普通の出来事なのです!
ワト参りのお遍路さん達の為に、商人ドニさんの尽力、手配してくれた各種商店、飲食店、宿泊所が建ち並び、領主館周辺は大賑わいになりました。
領主館に、訪れる人の中には、移住希望者がずいぶん増えて来ました。
最初の移住希望者は、あの亡くなった50人の遺族の方々で、総勢220名。
1家族当たり、20万ゼンもの破格な見舞金を出して下さった、侯爵様の領地に是非住まわせて下さいと、懇願され許可を出したのが始めでした。
移住者の多くは農業希望者で、又々ワトさんが助けてくれます。
荒れ果てた荒野は、見る間に果しない肥沃な大地に変わって行きました。
私が望むと、ワトさんが即実行!
こうなると、流石に迂闊な事望め無くなりました。
思慮深く考慮しないと、良かれと思った事が、破滅に繋がる事も在ります!
私の行動は、必要以上慎重になって仕舞いました。
ワトさんは果てしなく孤独だったそうです。
せめて、話でも出来ないかと、神託をドンドン出したそうです。
しかし、人々は何かしなくては?と、感知出来る程度、今みたいに会話出来る者は1人も居なかったそうです。
でも行為は、まるで無駄と言うことは、在りませんでした。
誰彼構わず神託したせいで、ワト神のイメージは、多くの動物、植物にまで強く印象付けられ、この世界がワト界と認識され、全ての動く物、生え繁る物まで、ワト神を信仰する事に成りました。
そこに私が現れて、普通を通り越し、楽しく会話が何時でも出来るようになった。
もうワトさん嬉しくて、産まれて初めての大はしゃぎの最中だそうです。
「カメさんといると、毎日が生き生きとして来る!神で良かった!初めて生き甲斐を感じた!」
「もうあの孤独な神殿に帰るのは嫌じゃ!カメさんと、ずっと暮らすぅ!」
神らしく有りませんが、ワトさんらしい、ダダ捏ねまくりです。
それにしても、降臨出来るなら、孤独我慢せず人間界に遊びに来れば良かったのに!の問いに。
「そんな事出来たらしてたわよ!出来ないから、孤独だったの!今回はカメさんを座標にして、降臨に成功したけど、難しいのよ転移降臨って!!」
そんな時ゴンの村戦士隊長が、街道整地中の私を見つけ駆け付けて来ました。
隊長の話では、竜が突然やって来て暴れだし、皆が逃げ出すと、代わりにその竜が村の跡地に住み着いたそうです。
竜が暴れた時、逃げ遅れた半数が犠牲になり、ゴンは、竜の動向を探って居るそう。
助けに行かないと!
同行メンバー
開発に必要な事を理由にルナとコポは外します、同じ理由で渋るミメも外しました。
結局、ワトさんにララア、ケイトの3人?に同行して貰う事に成りました。
ララア、ケイトに加速を渡し、高速でゴンの村に駆け付けます。
身体強化を掛け時速3~400キロで、大木以外はへし折り吹き飛ばして走ります。
私の、人外化進んでる?
わずか2刻で到着!
ゴンの村は、無くなっていました。
気の良いゴブリン達と、ノンビリ暮らしたいと思った村は、跡形も残っていません。
住まいの岩山は、瓦礫になって、広場の一部が倒れた柵と共に何かが此処にあった事を、偲ばせて居る全くの廃墟でした。
竜に対し怒りを感じました。
ワトさんと来たのは、失敗かも知れません。
私を見つけたゴン達が、やって来ました。
「あれ?ゴン・・・だよね?」
ゴブリン達を引き連れ、現れたのは、殆んど外見は人の姿になったゴンでした。
「カメ、オレまた進化した・・・わ?」
ワトさんに気づいたゴン達がひれ伏します。
ゴン、ワトさんは私の友人、話が出来ん立ってくれ!
オズオズと立ち上がったゴンは、「カメ、そんなの聞いて無いぞ!」
「あれ?そうだった、か?」
悔しいだろうが、我慢して私の領地に来てくれないか?
ワトさんは、全ての者が仲良くする事を望んでる!
竜を無視して森を出よう。
私の言葉に、ワトさんはいたずらっ子のような笑顔です。
進化したゴンは、理解力も増したようで、たいした説明も無いのに私の言葉に従ってくれました。
移動の途中、ララアの一族ラミア達、それにケイトの領地住民アルケニー達も、移住する事に成りました。
ラミアとアルケニーの大群が大移動する様は、圧巻でした。
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