第12話 じいちゃんラミアクイーンも仲間!

 その気になれば、ミメ達とゴン達でこの国を滅ぼす事も出来るかも・・・。

 面倒だし面白くも無いのでしないけど。

(カメさん恐いよ!冷静にね)

(ワトさん腹は立ってるけど、これは冗談)

(うん皆仲良く暮らせるようにね)

(思いの外人間って弱いのがわかった!守らないと)

(ウンウン!その調子)

(ワトさん野営したいけど、安全な所はある?)

(うぅぅ・・・無いわ、この先はコカトリスを餌にしてるラミアの領地よ)

(ラミア?女性の上半身に蛇の尻尾が付いてる?)

(そう、それ!でも会話はできるわよ)

(仲良くなれそう?)

(それは難しいかな?でもラミアやアルケニーとも仲良くなって欲しいの亜人だから)

(亜人?魔物じゃないの?)

(うん、カメさんの子供を産ませる事もできる亜人)

(いやいや、そんな恐ろしい!それにピクリとも反応しない)

(カメさん、春よもう一度って思わない?)

(・・・無理・・・)


「じいちゃん!何か居るよ、恐ろしい気配が!」

「ホミ、何か解る?」

「蛇の臭いがする」

(ゲッ!ワトさんラミアが出たみたい!)

(頑張れ!じいちゃん、うふ)

(・・・ワトさん?)


 どうするか?仲良くするには狩っちゃだめ?

 普通に行けば殺される!


 美人さんが睨んでる!・・・うぅすくむ!

(えい!!気合だ!)


「今日はラミアさん」

「何!言葉が?わらわと話せるのかそなた」

「私の名前はカメ、ラミアさんは?」

「わらわはラミアクイーンのララアじゃ」

「美人さんは、ララアさんですか」

「わらわは美人か?」

「今まで見たこと無い美人です」

「カメとやら気に入った、そなたは歓迎する」

「その美味そうな魔人を喰わせてくれるなら」

「それはお断りします」

「代わりにコカトリスを持って来てます」

「コカトリスは食い飽きた、他に何が出せる?」

「竜を持って居ますが、これは大切なお土産です」

「竜を狩ったとな?そなたは強いのか!強い男は好きじゃ」

「提案じゃ、わらわは退屈しておる、勝負してわらわに勝てば、望を叶えてつかわす」

(参った!結局そうなるか・・・)


 心配そうにミメ達が見ています。

 遥かに後ろの茂みに隠れて見ている冒険者達。


 睨みつけるララア

「しょうがない・・・勝負始めますよララアさん」

「かかって来るのじゃ!」


(みがわり)

 竜程じゃないが頭痛がするほど強い力が湧いて来ます。


  ラミアクイーン

 LV50 HP5000 MP8000 力3000 速さ9000 魔力5000

 スキル  電撃   火炎玉


 凄い!言うだけはある!「電撃」「加速」


 電撃で痺れさせたララアのお腹に力を込めて!

 パンチ!!


 はっ!やり過ぎた?血を吐きながら、のたうってる!

 ・・・気絶したみたい、私のLVに代えても、ララアの身体は丈夫だな!

 ピコピコピコ脱力感に耐えながら、ララアに上着を掛けてやりました。


「わらわの負けじゃな」

「そのようですねララアさん」

「決めた!我が主殿」

「何をですか?」

「我らわは主殿の物になる」

「ララアさんはラミアクイーンでしょ、ダメですよ!」

「我らわの配下一族皆主殿の物じゃ」

「主とかはどうでも良いです、ララアさん私の友達、仲間になって」

「仲間でも下僕でも何にでもなるわ主殿!」


「今夜私の奴隷達も一緒にここで野営させてもらえます?」

「このラミアの領地は全て主殿の物じゃ」


「それから言いにくいんですが(収納からコピーセーターを出し)これを着てもらえません?最強防具で回復癒し効果がある物です」

「我らわにプレゼントくれるのか?嬉しいぞ!」


 このままじゃ胸がプルンプルン、目のやり場に困るよ!


「じいちゃんどうなってるニャ」

「じいちゃん説明して!何を話してるかわからないよ」

「ミメ、ホミ、ラミアクイーンのララアさんに勝ったら主殿って慕われて」

「ラミアの領地は全て私の物なんて言い出してね」


「早い話が自由にここで野営して良いって」

「闘った?じいちゃんが何したのか、見えなかったよ」

「じいちゃん凄いニャ」


 亜人のゴンに続きラミアクイーンのララアも仲間にし

 じいちゃん絶好調です!

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