2限目

こんな時にこそ神様はいじわるをする。彼氏に振られ、推しは脱退し、現実を突きつけられた私は現実から逃げる事を選んだのだ。考査が終わってからというもの私はめっきり学校に行かなくなった。

彼氏に振られた後は毎晩彼氏との思い出が頭を過ぎり、大粒の涙を永遠と流した。付き合ってて悩みがあったから別れた瞬間は解放の気分がたくさんだった。けれど何もかもに思い出がある。今までに味わったことのないような胸の痛みと寂しさと切なさが一気に押し寄せてきた。

推しが脱退した後はもうなにも考えれなくなっていた。放心状態になった。【重要なお知らせ】と書いてあってとてつもない嫌な予感がしていた。

しかし、意外にも冷静な自分がそこにいた。

そういえば、私は昔からそうだ。問題はしっかりと頭の中に残る。その時答えも同時に出てくる。そこでその答えに納得して頷けば解決するのに、それがどうしても出来ない。それの繰り返しをしてしまう。

辛いのは誰かに気付いて欲しい、もしかしたら元彼はまだ好きでいてくれてるのかもしれない。死のうとしたら心配してくれるかもしれない。そう考えて、イヤホンを手に取った事もある。毎日毎日暗い日々だった。そんな時にもお腹が空いてしまう自分が大嫌いだった。

友達は心配してくれた。1度教科書販売の日午後から学校に行ったらみんな声をかけてくれた。それまで元気だけが取り柄だったせいか、先生までも声をかけてくださった。でもなんか信じられなかった。またすぐみんなに裏切られると感じてしまう。私がいなくても平気で過ごせたんだから別に心配することはないと考えた。先生に至っては、どうせ仕事だから声をかけてるだけだと考えた。

部活には何度か顔を出せた。同じクラスでも同じ階でもないから私が学校に行ってないのはあまり知らないだろう。その事もあってか

いつも通り一緒にふざけてくれる。凄い心地の良い場所だった。

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