3限目
夜は独りを実感して、毎日毎日泣いた。ツイートしたらLINEくるかなとか何か変わるかなとか考えた。けど何も変わらない。切なさだけが増える一方だった。
ストレスがあるなら、誰かに話した方がいいと何人かに言われたが、私自身の考えは違うものだった。嫌なことではあったがそもそもストレスはイライラが溜まったものだと考えている私はストレスじゃないから話す必要性は感じなかった。たとえ、そこで話したところで私の悲しみが減るわけでもないし、聞きたい人の欲求が満たされるだけであり、どうせ他人事だから私のようにその人が毎晩泣くことはない。そう考えた時どうして話さなければならないのかと疑問に思ってしまうのだ。私の全てを話す事に抵抗もあった。他人に簡単に口を割ってしまうのはあまりにも情けないと考えていた。
推しの脱退の苦しみは、同じ気持ちの人とたくさん話したし、一緒に涙も流した。だから、脱退について知らない人に話してそこでも同じ事をもう1回する意味もわからなかった。
苦しみが減るのなら話してたかもしれない。何か状況が変わるのなら話してたかもしれない。何も出来ない自分にも、何も出来ないくせに話しかけてくる奴らにも憤怒の念がわいていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます