ゴールデンウィーク1日目③
ゴールデンウィーク初日とあって、街は人でいっぱいだ。
「お兄ちゃん、どこにいるんだろう?こんなに人がいるんじゃ見つけらんないよ…」
「いや、これはチャンスだよ! そういえば、お兄さんの名前聞いてなかったね。なんて名前?」
「名前は
「分かった。それだけ情報があれば、大丈夫そう」
「え? ほんと?」
これだけ人がいるんだ。人は情報。手掛かりはきっとある! 今聞いた千年さんのお兄さん、慎也さんの情報は充分だ。この情報を元に色んな人に尋ねていけばきっと見つけられる!
「いざとなったら僕の出番かな? 対象を目で捉えていれば、“検索”かけられるから、東鳳大学生を捜せば一番早いかもね」
「大学には…いないわよねぇ。ゴールデンウィークだし、私も東鳳大学生の知り合いはいないなぁ。でも、知り合いの知り合いならいるかも! 連絡してみるね!」
「じゃあ、先輩チームは知り合いをあたって下さい。僕達は足で捜します!」
「分かったわ。はいこれ、私の連絡先」
「あ、はい、ありがとうございます……!」
名刺だった。超びびった。もしかしてどこかの財閥のご令嬢?そういえば三代目って言ってた。……マフィア!?!?
「じゃあ先輩!よろしくお願いします! ほら行くよ三好君!」
「わわわっ!ちょっと待って!」
引きずられながら街の雑踏に消えていく。僕達は足で、先輩達は人脈で、慎也さんを捜す。
「じゃあ行きますか、三代目」
「ええ、ロック。慎也さん、ヤバイことに巻き込まれてなければいいけど…」
「無理でしょう、噂ではバジリスクが血眼で出所を探ってるみたいですし」
「……早く慎也さんを見つけましょう! 時間はないわ!」
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