第14話夢
「ルイス兄ちゃん、お話してよ」
「なるべくくだらくて、なるべくどうでもよくて、ぜったい役に立たない、ツッコミどころまんさいのお話にすること、だよ!」
「大丈夫よアリス、ルイス兄さんの話はいつだって役になんか立ったことはないから」
「それは話す相手に合わせて話をしているだけですよ」
「まあ、ひどいルイス兄ちゃん!」
ルイス兄ちゃん……。
アリスは小さい頃から姉妹でお隣のルイス兄ちゃんの部屋に行っては話をせがんだり、棚のマンガを読ませてもらったり、いっしょにテレビゲームをやったりしてたことを思い出しました。
でも、お姉ちゃんが中学に入った頃くらいからあまり行かなくなって、それからすぐにルイス兄ちゃんは就職して家を離れたのでした。
お姉ちゃんが中学に入りたての頃、
「ルイス兄さんの作る話は、結局は作りものの話だから」って言ったのを今でも妙に覚えているアリスでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます