ホップ(使い魔、年齢不詳、性別不明)

──簡単に自己紹介をしてください。




ホップ(以下ホ)「ぬしさまにホップという名をいただきました。蛙の形の使い魔でございます」





──犬派ですか? それとも猫派ですか? 理由も添えて教えてください。



 ホ「さすがに興味がございませんが、猫には嫌な思い出が少々」





──大切な人はいますか? いたとしたら、なぜその人が大切なのですか?



 ホ「ぬしさまと、坊ちゃんです。主さまは言わずもがな。坊ちゃんには、初めはさほど興味はなかったのでございますがね。しゃべるようになり、這うようになり、歩くようになり、これは気をつけねばすぐに死んでしまうとお世話するうちに、でございました。わたくしなんぞから見るとまだまだ危ういのですが、それでもご立派な青年になられて。あとは他のヒトのようにご家庭を築かれるところなぞも、是非みてみたいものでございます」





──金貨10万枚あったら、何をしますか?




 ホ「主さまのおそばにいられれば、私は満足でございますので。ただそうですね、坊ちゃんは今後も何かと入り用でしょうから、そのときのためにありがたく頂くといたしましょう」




──ここ最近で一番楽しかったことや面白かったことはありますか?




 ホ「主さまのお役に立てた時が、何よりも喜ばしく思います」





── 悲しかったことはありますか




 ホ「坊ちゃんが十三歳の頃なので、かれこれ八年前になりますか。主さまがお怪我をなされた事がございました。私を使い魔とされてからもずっと方々を回られていた方ですから、その怪我で遠出ができなくなったこと、その胸のうちを思うと非常に無念でございますし、私がおりながらと自責の年にたえません」





──目の前に傷ついた子供がいるとします。どうしますか?




 ホ「私が勝手にどうこうすることではございませんが、主さまなら、きっと戦い方か逃げ方を教えるでしょう」





──見覚えがない異性が声をかけてきました。どうしますか?




 「それは我が身には起こり得ぬ事でございますし、仮にそのような事がありましても、私は使い魔でございますので」





──最後に、このインタビューを読んでいる人にメッセージをどうぞ。




 ホ「私から申し上げるのも差し出がましいのですが、主さまの菜園にはいい虫が付きますので、きっとお野菜も美味しいことでしょう。ぜひお立ち寄りを」




──ありがとうございました




 ホ「ご苦労さまでございます」

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