アルル、インタビューだって。

「みっつめ」終了時

ペブル(魔法使い、50代男性)

──簡単に自己紹介をしてください。

ペブル(以下ペ)「ペブルだ。田舎住まいの魔法使いってことでよろしくな」

──ちなみにフルネームは？

　ペ「あん？　んなことぁどうでもいいじゃねぇか」

──犬派ですか？　それとも猫派ですか？　理由も添えて教えてください。

　ペ「犬だな。あれぁよく働く」

──大切な人はいますか？　いたとしたら、なぜその人が大切なのですか？

　ペ「相棒、友人、息子。相棒とはかれこれ三十年の長（なげ）ぇ付き合いになるか」

──金貨10万枚あったら、何をしますか？

　ペ「そんなにゃいらねぇなぁ。それで脚が治るんだったら、そりゃまあ嬉しいけどよ」

──ここ最近で一番楽しかったことや面白かったことはありますか？

　ペ「息子がしゃべる猫を拾ってきて、家が賑やかになった。興味深い生き物だな、あれぁ」

── 悲しかったことはありますか

　ペ「そりゃあるが、くよくよしててもな」

──目の前に傷ついた子供がいるとします。どうしますか？

　「戦い方を教えてやる。それか、逃げ方だ」

──見覚えがない異性が声をかけてきました。どうしますか？

　ペ「はっ、聞いたかホップ？　見る目のある女だなおい」

──はい。で、どうしますか？

　ペ「そりゃお前（め）、アレだよ、アル坊に母ちゃんができっかも知れねぇな」

　ア「俺を引き合いに出して照れ隠しすんのやめろよな」

　ペ「なんでえ、いたのかアル坊」

　ア「ついさっきまで俺がインタビューされてたの」

──最後に、このインタビューを読んでいる人にメッセージをどうぞ。

　ペ「俺は野良の魔法使いだからな、何かある時ぁアル坊に言ってくれ」

──ありがとうございました

　ペ「おう、おつかれさん」