アルルとヨゾラ (魔法使い、20代男性とその連れ)

──簡単に自己紹介をしてください。


 アルル(以下ア)「こんにちは。アルル・ペブルビク=ララカウァラ。魔法使いです」

 ヨゾラ(以下ヨ)「はじめまして、ヨゾラだよ。しゃべる黒猫ってよく言われる」




──魔法はどういったものを?


 ア「フィジコっていう、物を持ち上げたり、火をつけたり。その、地味な魔法ですいません」

 ヨ「なんで謝るのさ?」



──犬派ですか? それとも猫派ですか? 理由も添えて教えてください。


 ア「犬派」

 ヨ「そうなの!?」

 ア「なんか、相棒っぽいだろ? 犬って」

 ヨ「へー。へー? へーぇえ?」



──大切な人はいますか? いたとしたら、なぜその人が大切なのですか?


 ア「なんだか恥ずかしいな」

 ヨ「アルルだよ。いいやつだし、名前くれた」

 ア「……」

 ヨ「アルルー、あたしが大切って言っていいんだぜ?」



──金貨10万枚あったら、何をしますか?


 ア「もう一度、こんどはちゃんと学院に行きたいです。あとは、よくわかんないや」

 ヨ「砂漠越えして東部諸国いこうよ。おいしいものたくさんあるって聞いたよ?」

 ア「よく知ってるなそんな事」

 ヨ「ケト卿から聞いた」

 ア「……誰?」



──ここ最近で一番楽しかったことや面白かったことはありますか?


 ヨ「てどんとどーん!」

 ア「だそうです」



── 悲しかったことはありますか


 ア「幽霊の子とか、ヤミヌシとか、ゴーガンさんとか……」

 ヨ「……げんきをだせ」



──目の前に傷ついた子供がいるとします。どうしますか?


 ア「ヨゾラ」

 ヨ「怪我人をあたしに舐めさせようとか、そういうのヤなんだってば」

 ア「──俺の魔法じゃ助けられないので、その子には逃げ方か戦い方を教えます」


 

──見覚えがない異性が声をかけてきました。どうしますか?


 ア「あー、うーん……最近、あんまり女の子を口説く気にならないんだよな」

 ヨ「って、あたしの場合どうなるの? オスネコ? 負けないよ!」



──最後に、このインタビューを読んでいる人にメッセージをどうぞ。


 ア「旅先で会うこともあるだろうから、その時はよろしく」

 ヨ「あんまりしょっぱくなくて美味しいもの教えてくれたら嬉しいな」



──ありがとうございました


 ア「いえ、こちらこそ。なんというか、いい経験になりました。ありがとうございました」

 ヨ「たのしかったよ。マサズミさんありがとう、またね」

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