エカ(自営農、40代女性)
──簡単に自己紹介をしてください。
エカ(以下エ)「エカ・アウララ=イォッテだよ。農村住まいで娘が三人。最近字を覚えてね、小説っていうのかい? 市がたつ日にはちょっと物色してるよ」
──犬派ですか? それとも猫派ですか? 理由も添えて教えてください。
エ「豚じゃダメかね? あれが育っていくともう嬉しくてね。何作ろうかワクワクしちまうよ」
──大切な人はいますか? いたとしたら、なぜその人が大切なのですか?
エ「そりゃ孫だよ。あんたしってるかい? あの子喋ったんだよ『おばあちゃん』ってさ! もうトロけっちまいそうだ」
──金貨10万枚あったら、何をしますか?
エ「十万ってのは、なんだい? 数かい? それだけあったらうちの娘を苛めた連中をギャフンと言わせてやれるかね?」
──ここ最近で一番楽しかったことや面白かったことはありますか?
エ「そりゃもう孫よ。三つになったら可愛いおべべこしらえてやりたいねぇ。刺繍のたくさん入った素敵なやつさ。花が良いかねぇ、蝶々が良いかねぇ」
── 悲しかったことはありますか
エ「うちは旦那を早くに亡くしているから、娘には苦労をかけたよ。お隣さんがいろいろと助けてくれなきゃ、どうなっていたかわからないね。娘の旦那が一晩帰らなかったときは、とうの娘も取り乱しちまって」
──目の前に傷ついた子供がいるとします。どうしますか?
エ「どこの誰だいその子を苛めたのは。あたしゃ許さないよ」
──見覚えがない異性が声をかけてきました。どうしますか?
エ「あははは。なーにを言ってるんだいあんたは。こんな四十絡みの未亡人で良ければよろしくどうぞってなもんだよ」
──最後に、このインタビューを読んでいる人にメッセージをどうぞ。
エ「ララカウァラに来るなら夏がいいよ。一年で一番美しい時期さ。で、ちょいと麦刈り手伝って行きな」
──ありがとうございました
エ「はいはい、遠いところからありがとうね」
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