ACT.58

 刑務作業ではムサシと組まされ、大層楽をしたエドであったが、一日の終わりの気分は晴れなかった。冷え込む室内で、眠気が迎えにくるのをじっと待つのは苦行でしかない。

 昨晩は今日ほど寒くなかった。その理由が、自分よりも小さな身体と身を寄せ合っていたからなのか、単純に今日ほど冷え込んでいなかったからなのかは分からない。

 先日渡されたばかりの新しいシーツに身を包みながら、エドはただ目を閉じて息をしていた。寝ようと集中するほど、意識は覚醒していく。ひたひたと、まるで素足で所内を闊歩しているような音が聞こえる気がするが、この寒い中、そのような酔狂な真似をする輩は居ないだろう。余計な考えを振り切ろうと、頭の先まで布団を被り直すと、ドアが開く音が聞こえた。


「…………は、はぁ?」


 被ったばかりの布団をそろりと下しながら目を向けると、開かれた扉からは常夜灯の仄かな光が漏れ、誰かの影を作っていた。その様子にエドは驚愕したが、一番の驚きはドアノブを握っている人物によって齎された。その女は後ろ手にドアを閉めると、エドの許可を得る前にズカズカと部屋に押し入り、人差し指を立てて口元に当てた。

 黙って従うエドではない。ジェスチャーの意味を理解した上で抗議しようとしたが、扉を閉めた女が口を開く方が僅かに早かった。


「静かにしてくれ」

「あ……?」


 エドは突然のことに思考停止する。あまりにも有り得ない事態に、この女が部屋を間違えたのかとも疑ったが、そんな様子には見えない。眉間に皺を寄せ、これでもかというほど睨み付けていると、女は無断でベッドに腰掛けて呟いた。


「悪ぃ」

「……あたしにはもう関わんなっつったよな?」

「おう」


 受け答えは存外しっかりとしていた。寝ぼけている訳でもないようだ。こうなってしまった可能性を一つ一つ探るエドであったが、その根気は長くは続かなかった。


「……んじゃ、出てけよ」


 しかし、女は何も答えない。赤い髪を耳に掛けて、じっとエドを見ていた。晒された首筋から、引っ掻き傷がちらりと覗く。死んでもこの部屋を訪ねた理由を聞いてやるつもりはないエドは、早々にぶつかる視線を逸らしてクレに背を向けた。


「アホくせぇ」


 壁を向いて目を瞑ると、ほんの少しだけ気が紛れた。クレがわざわざやってきた理由については全く見当がつかないが、どうせ碌なことではない。そう決めつけると、わざとらしくため息をついて舌打ちをした。


「……おい」


 クレはエドの肩を引き寄せ、天井を仰がせる。手を払い除けられはしたものの、そこから拳が飛んでくることもない。ただひたすらにうざったそうにしている。それだけだった。


「聞けよ」


 なんなら殴られてもいい。歯を食いしばって覚悟を決めると、クレはエドの腰の上に股がった。

 そうして体格差を改めて思い知る。過去の自分はこんな小さく華奢な体に弄ばれていたのかと思うと、笑えてくるほどだった。


「……っても、話すこと、無いんだけど」


 クレが覆い被さるように顔の横に手をつくと、長い髪がエドの頬をくすぐった。

 それでも彼女は視線だけ逸らして、壁を睨み続けている。


 クレにはたった一つ、エドに問いたいことがあった。それは、まともな神経をしていれば絶対に口にできないこと。凡そまともではない、という自覚はあるらしい。いざエドを目の当たりにしてみると、上手く切り出せないのがその証拠だ。

 しかし、クレは決心を固めていたのだ。ここまで来てしまったらもう引き返せない。


 ゆっくりとエドの頬に手を伸ばす。

 殴られる覚悟はさっきした。噛み付かれる覚悟は今した。なんでもこい。クレは口に出せない言葉の代わりに、エドに触れようとしたのだ。

 かつての自分がそうされたように、気安く肌に指を滑らせてみると、エドは観念したようにクレを見た。射殺すような視線に息を飲んだが、それでもクレは引かなかった。


「なぁ。いくらでもオレのこと殴っていいから。軽蔑しないで聞いてくれ」

「そりゃ今すぐにでもボコりてぇけど。あたしがてめぇを軽蔑する理由なんかねぇだろ」

「どうだろうな」

「っつーか降りろよ」

「嫌だ」


 これから言おうとしていることを聞いて、軽蔑せずにいられる人間などいるのだろうか。自分ならゴミを見る目で見る。必ずだ。そんな言葉をエドにぶつけようとしている。

 クレはぐずぐずと考え倦ねる己が滑稽で、腹立たしかった。口にしなかったとしても、その発想に至る時点で十分狂っているのだ。狂ってるついでに吐き出せばいい、彼女にはそう開き直る以外、もはや選択肢はなかった。


 クレはここ最近のぬかるみから脱出したかったのである。エラーのおかげというべきか、過去についてはどうでもよくなった。怯えきった生活に疲れただけかもしれないが、振り切るきっかけをくれたのは、紛れもなくエラーである。そう考えれば首を絞められたことも噛まれたことも、行為の中で初めて達せたことも、何も無駄ではなかったのかもしれない。

 しかし、それ以上は何も生まれない。分かりきったことだった。立ち方は分かった。だが、まだ支えが必要だ。クレの心はそう言うように、エラーではない他の誰かを求めたのだ。要するに依存先を切り換えたがっているという、ただそれだけの話に過ぎない。

 もちろん本人にそこまでの自覚はないし、自分が依存体質の困った女であることなど、考えたこともないだろう。本人は真剣に、なんとか前に進もうと足掻いているつもりなのだ。自分の気持ちの所在が理解できていないからこそ、迷いながらもこんな阿呆のようなことを宣えるのである。


「エドは、オレのこと、もうどうでもよくなっちまったのかよ」


 視界いっぱいに広がるクレの表情は、痛みに耐えるような悲痛なものだった。エドには、自分に覆い被さり泣きそうになっている女が、何を言ってるのか、全くもって理解できなかった。したくなかったと言う方が正しいかもしれない。


「だから、その目やめろって。さっき言ったろ」

「てめぇ……ちっ……」


 自身が向けていた視線に指摘を受けると、エドは謝るでもなく目を逸らした。怒号が飛んできてもおかしくないと考えていたクレだが、エドの反応は存外穏やかなものである。

 エドはエドで、いつかエラーが言っていた「クレもエドが自分のこと好きって知ってるよ?」という言葉を思い出して困惑しているのだ。クレも漸く組み敷いている女の表情の意味を理解したようで、少し困った顔をした。


「気付くよ。なんかお前、夢中だったし」


 クレが指しているのは、エドから暴行を受けた際のことである。自分が自覚するずっと前から察していたらしいことを知ると、エドは羞恥で消えたくなった。


「お前のことなんか嫌いだし、あの夜に関係を解消できてほっとしたのも本当だ」


 エドの暗い表情を無視して、クレはつらつらと心中を吐露する。


「でも……お前がムサシとデキてるって知って、ショックだったっつーか」

「……勝手な奴」

「お互い様だろ……オレも、どうしたいのか、分からないけど」


 こんな滅茶苦茶な話があるか。エドはクレの顔を見ながら思った。

 相も変わらず、自分と同じか、もしくはそれ以上に辛そうな顔を浮かべている。直視できなくなったエドはその顔を押し退けようとしたが、クレに手首を掴まれてしまう。

 やんのかコラ。そう口にしてみると、一瞬でエドの瞳に闘志が宿った。喧嘩になればこの面倒な流れが無かったことになる。それはエドにとって願ったり叶ったりだ。しかし、クレは冷静に、あくまで言葉で向き合おうとした。


「ムサシとデキてるって、否定しないんだな」

「……どうだっていいだろーが、ほっとけよ」


 今更どう思われたって構わない、この面倒な状況から抜け出せるなら、否定でも肯定でもしたい気持ちだった。しかし、エドには肝心の正解というものが分からない。まるでムサシとの仲に妬いているようなクレの口ぶりに、心底うんざりしながら、手首を掴む手を振りほどいた。

 これ以上馬鹿なことがあってたまるか。やり場のない怒りが沈黙を重くする。痺れを切らしたエドが二度目の抵抗をする寸前、クレが言った。


「……なぁ」

「なんだよ」

「責任取ってくれよ」

「はぁ?」


 何に対しての責任だろうか。エドにはさっぱりである。そもそも、この女はクレの主張の内容も理解できていないのだ。しかし、それはエドだけが悪い訳ではない。クレの言い方にも多分に問題がある。泥沼で取っ組み合いをしているようなやり取りだが、本人達は至って真面目だ。


「そもそもお前があんなことしなきゃ、オレはここまで堕ちなかった」


 要するにクレは転落しきった人生をさらに狂わせた元凶として、エドに何かしらさせようと言うのだ。

 自分を見下ろす顔を見ながら、エドは「よく見たら滅茶苦茶綺麗だな」と、突拍子のない感想を抱く。エドにとって、クレはあくまでクレだったのだ。若い一人の女として意識したことはほとんどなかった。これほど綺麗な女には滅多にお目にかかれない、そんな事実に、エドは今さらながらはっきりと気付いた。


 クレを突き離すことは、やり方としては簡単だ。これまでと同じように無視と拒絶を織り交ぜ続ければ、いつかは諦めるだろう。それまで根気強く対応し続けなければいけないことがネックだが、クレを自分から引き剥がす方法は他に思いつかない。

 今更彼女の過去を暴露したところで、雑魚共がこぞって噂にするだけだ。彼女は少なからずトラウマを克服しているのだから。昔と同じように脅すことは、もはや不可能だ。


 問題はいつか自分が絆されてしまうのではないか、ということ。エドは、その可能性が無いと断言できなかった。

 というか、今でも彼女に焦がれている。端正な顔つきだと気付いたことすらつい先ほどだというのに、エドはクレの容姿以外の何かに強く惹かれているのだ。

 直後、脳裏にムサシの顔が過った。正体不明の居心地の悪さがエドの中にじわりと広がって、彼女の中を満たす前に、クレのワガママがその心を打ち砕いた。


「お前の中に、もしオレへの気持ちが残ってるなら、それ、そのままにしといてくれ」


 エドの目が大きく見開かれる。


 どれほど残酷な要求をしているのか、クレは理解していない。分かったつもりになっているが、甘く見ている。

 彼女は人を必要としたことはあっても、愛したことはない。そのせいとも言うべきか、エドの気持ちを軽んじていた。かつて、過去を誰にも知られたくないという気持ちを蔑ろにされたと憤った彼女が、無意識に同じことをしているのである。

 現に今も、エドの好意を欲しているものの、応えるつもりはない。ほんの少しの分け前を乞うているだけのつもりなのだ。


「なんで、そんなこと言うんだよ」


 エドはクレの言葉を完全に理解した。何故そんなことを言い出したのかも、自分に何を求めているのかも。全てが理解出来た瞬間、その答えは涙となってエドの瞳から零れた。目尻から重力に従って、こめかみを伝うそれは、クレの心を強く揺さぶる。


「は……? お、おい……ごめん……」


 クレはエドの涙など一度も見た事がなかった。クレだけではなく、刑務官含む、ファントムに居る全ての人間がそれを知らない。エドはこれまで涙を流した回数を数えられる程、とにかく滅多なことでは泣かない女だった。

 そんな彼女が子供のように手で顔を覆い、声を震わせている。ここでクレは漸く、自分がとんでもない要求をしたことに気付いた。


「もっと早く言えよ……ばか……」


 エドにとって、あまりにもタイミングが悪かった。いま言うくらいなら、ずっと黙っていて欲しかった。死ぬまで知りたくなかった。これが彼女の本音だ。

 しかし、クレにとっては、思い立ったが吉日と言わんばかりの、性に合わぬ衝動に任せた結果である。何かをするにはあまりに遅過ぎたことを知り、泣きじゃくるエドを無言で見下ろすことしかできなかった。


「あたしにどうしろってんだよ……」

「……わかんねぇ」

「……頭おかしいんじゃねぇの」


 気が違っている、脳みそが腐っている。エドはこういった相手を罵る言葉のボキャブラリーに富み、煽り文句として使うことが間々あるが、クレに投げかけた言葉は本心からのものだった。一体どんな神経をしていればこんな事が言えるのだろうか。そう思わずにはいられなかったのである。

 しかし、投げかけられた本人はと言えば、それほど重大な意味を持った言葉だと思っていないらしい。気まずそうな顔をしつつも、首を傾げながら「だって、オレ、そういうの分かんねぇし」と宣ったのである。


「あたしにだって分かんねぇよ。ただ、てめぇがクソみてーなことを言ってるってことだけは、はっきりと分かる」

「ムサシとの仲を邪魔しようってんじゃ」

「あたし、多分、そんな器用なことできねぇよ」

「あぁ……」


 結局、クレの言う形に収めることなどできないのだ。それをエドの言葉でやっと理解した彼女は、嘆息とも独り言とも取れる声を発した。その様子はエドから見ると、あまりに間抜けであった。


「っつーか、どっちか選べって急かされるみたいで、すげぇイヤだ」


 エドは生まれてこの方、ずっと”その他大勢”として扱われ続けてきた女である。親という、唯一特別扱いしてくれる存在すらいない彼女の生い立ちは、そういった意味で徹底されていた。

 ムサシがエドと一緒に居たいと明言したときも、なんと返せばいいのか分からなかった。居心地の悪さを感じる度に”気色悪い”等と言い表して誤摩化していたが、単純にエドは知らなかったのだ。求められるということを。誰かの特別になるということを。そして、知らぬまま成人してしまったのだ。

 この背景を考慮すると、エドが他者から向けられる感情を持て余すのは至極当然とも言えた。


 クレは、ふと現在の自分を客観視する。馬乗りになり、泣いているエドの顔の横に手を付く、図体のデカい自分。いじめているみたいだ。そう気付くと、エドから下りて、ベッドの淵に座り直した。

 嗚咽が落ち着くと、クレはエドに背を向けたまま口を開いた。


「……変なこと言っていいか?」

「安心しろ。てめぇはさっきから変なことしか言ってねぇ」


 確かにそうだ。クレは妙に納得して、エドに向いた。それならば尚の事、ついでに吐き出してしまった方がいいだろうと続ける。


「エドに、触ってみたい」

「は?」


 頭がおかしい。エドは先ほど吐き捨てた筈の言葉が、再び頭の中に帰ってくるような感覚に見舞われた。軽蔑を通り越した畏怖に気付かず、クレは彼女の肩を掴む。


「金が必要なら払う」

「別にいい」


 どんな気持ちで受け取れってんだ。去来した感情の一切を無視して、エドはそう思った。あの暴行の責任を取れというなら、受け取るべきではないのだ。

 だが、そんな理屈はどうだってよかった。クレの発言はエドを翻弄し、いたずらにかき乱す。もう振り回されることに疲れたのだ。ということにしたのである。

 抱かれたかっただけでは、と問われれば、エドは語気を荒げて否定しただろうが、独房という極限の空間でオカズにした女が迫ってきたらどうなるか、想像に容易いことだ。


 そうして、エドはぽつりと呟いた。クレに向けての発言ではなく、どちらかと言うと独白である。


「責任と罰って違うのか」

「何言ってんだ、お前」

「……さぁな。ただ、あたしはお前にしたことの罰は受けた」

「罰ってなんだよ」


 クレは何故エドが罪だの罰だのと言い出したのか、そこから分かっていない。エドも気付いてはいたが、あえて無視して話を進めた。


「……てめぇがエラーとヤッてるとき、近くにいた」


 クレは慌てていつの話か問いただそうとしたが、まともに答えるつもりはなかった。いつだっていいだろと言葉を濁し、エドは内心で呆れていた。


「ま、てめぇに何かするのは金貰ったってもうゴメンだからな。ヤリてぇってんなら、てめぇがヤれ。飽きたら出てけ」


 立場上これくらいは言っておくべきだし、いま吐いた言葉がまるっきり嘘という訳でもない。クレを求めても突き離しても、嘘だし本当になる。彼女の中ではそれほど複雑な感情が入り交じっていたのだ。

 クレは黙ってエドの作業着を脱がすべきであった。そうしなかったのは、気まぐれを起こしたから、という以外に言いようがない。とにかくクレは、熱にうなされたように呟いた。


「嘘でもいいから、好きだって言ってみてくれよ」


 あぁそうか。こいつはエラーとののせいで遂に頭ン中が焼き付いちまって、そんでご丁寧にこんな夜中に喧嘩を売りにきやがったんだ。殴られたくてたまんねぇ、そうなんだろ?


 声に出したのか、自分の頭の中に響いただけなのか、もはやエドには判別がつかなかった。とにかく、いちいち頭にくる女であることは間違いない。

 薄い掛け布団の下から、布ごとクレの後頭部を蹴り上げると、寝具がマントのように翻り、クレの体が床に転がる。申し訳程度の布切れだとは思っていたが、これほど軽いとは。無造作に床に広がる布団を見やると、中身がスカスカで、まるでクレの頭の中みたいだと思った。

 しかしエドの怒りはこれだけでは収まらない。おもむろに体を起こすと、頭を押さえて動けずにいるクレの胸ぐらを掴んで、かなり強引にその手を引く。揺れる視界に、怒っているような、それでいて悲しんでいるような表情のエドが映る。その表情がどちらによるものか判別する前に、クレの視界が飛んだ。


「ぜってー言わねぇ」


 エドはクレの顔面を殴り付けるとそう言った。加減など一切ない。殴ったエドの拳もじんじんと痛んでいたが、彼女はそれを全く感じない程に憤激していた。

 服が伸びて、布がクレの首を締め付ける。常人にとっては苦しいだけのそれに、クレは一種の懐かしさを感じていた。ここ最近、ほぼ毎日のように体験しているそれである。まるでパブロフの犬だ、下らない反応を示したがっている体にそう自嘲した。クレはエドの背中に手を回して、優しく抱き締める。小さな耳に口を寄せ、縋るように囁いた。


「なんつーか、マジでごめんな」

「……お前、ちょっとエラーに似てきたな」


 背中から作業着の中に手を滑り込ませて、クレの指は褐色の素肌を撫でていた。

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