第2話

「そういや、クロヴィスは?ジル・ド・レさんの方にいるのかな」

エクスがここにいないもう一人を探す。


クロヴィス

元ジル・ド・レの従者であり、エクスに忠誠を誓う拳で語る脳筋イケメン。

二番着なので多分ファムにも振り回されてる。かめ○め波はビビった。

最近は闘技場のヤーコプ先生撃破を目指して鍛錬中。


「今イベントのカオス・ガラハッドをエルノアやマッチ売りと周回しているって」

「あの泥試合を周回と言えるのでしょうね」


レイナ

後世に一部の人から「誰だお前」みたいな形で伝わっている調律の巫女

古き良き物語のヒロインとは違う最先端ポンコツお姫様。

必殺技は調律ビーム。

エレナに先輩面するのはもう諦めた。


「そういえば、今日は新しいヒーローさんがやってくるらしいですよ」

「へえー。どの職業のヒーローかな」


「がはあ!!」


そんな一行の前に、顔面をボコボコに腫らした男が転がる。

「うわぁ!?誰!?」

するとエクスがその人物の正体に気づいた。

「あ!ロミオ!シャドウ・ロミオだ!」


シャドウ・ロミオ

恋人への劣等感や愛を拗らせ、カオステラーになった挙句、想区を滅ぼした。


そこにもう一つの人物が現れる。


カオス・ジュリエット

ロミオの死を受け入れられず。ヴェローナの民への憎しみからカオステラーになった。


「ロミオォ…」

「「「「「怖!!」」」」」

「まっ、待ってくれ、待ってください!本当に僕が悪いから!」


「どれだけあなたがくるのを待ってたと思ってるのよー!!」


ジュリエットの合わせられた拳が、ロミオの腹に落ちた。

「ごふっー!?」

「待っていくらなんでも貴方達バカップルでもやり過ぎよ!」

レイナが慌てて止めに入る。

「これは私達夫婦の問題よ!邪魔するなら…!」ポキポキと指を鳴らす。

「だから怖いって!!」


レイナが呼びかける。

「みんな!コネクトよ!」


シーン、と周りが静まる。エクスが恐る恐る口を開く。


「レイナ、僕達もうコネクトだから」


「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

声にならない悲鳴を真っ赤な顔しながら、レイナは魔道書を構えた。

「い、いくわよ!!みんな!」


「おう!」「がってん承知です。」

「オーケー!」「よし、行こう!」

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