この世界は謎だらけ
この世界は謎すぎる。食事を作っている現在の主人、
「僕からすれば『魔導書』の方が謎でしかないけど」
『魔導書』のぼやきに気付いた徹が、食事が乗った皿をテーブルの上の魔導書の横に置きながら呟く。まあ、どっちもどっち、なのだろう。食事を口に入れる徹を見上げ、魔導書は小さく鼻を鳴らした。
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