運命の駄女神はサイコロを振る
いきなり襲ってきた不定形の怪物に、考える前に身体が動く。
チートもスキルも見当たらないこの身では、逃げるしかない。
「あなた、間違って死んでしまったのよねぇ」
闇雲に走る洋一の脳裏に、投げやりな声が響く。
「元の世界に戻すわけにはいかないから、適当なところに適当な能力で転生させてあげるわ」
トラックに轢かれたはずの洋一の前に現れた、『女神』と称する白い服の女性は、そう言って、洋一の前で手の中のサイコロを振った。その結果が、今の、訳の分からない怪物に追われている現状。
この状態を、どうしろと。怒りを覚える前に、怪物の臭い息が洋一の全身を覆う。真っ暗になった視界に、白い服の女神は、……現れなかった。
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