第14話また引っ越しに転校

半年たって、中学2年生になって、今の生活にも慣れて来た時に、

また引っ越しだと母親から言われました。

今度はK市に近い、K町というところに、住むことになりました。

うちの母親は、Y市に引っ越してきた時から、

ホワイト急便で働いていたのですが、

今度住むところは、なんと家賃が無料だそうです。

その代わりに、ゴキブリやドブネズミが出やすいです。

死んだおばあちゃんが、ほうきを持って、

ドブネズミを追いかけていたのを思い出します。

風呂があるのですが、前回のアパート同様に外にあります。

しかも風呂に行くための通路が、大量に変な虫が湧いていて、

気持ち悪いです。

学校は、家から一番近いS中学校に通うことになりました。

一番近いといっても、歩いて30分以上はかかります。

坂を登ったり、下ったりしなければいけないので、

通学は疲れました。

おばあちゃんが、脳梗塞で死んでしまいました。

ある日、僕も銭湯に一緒に行くことになったんですが、

おばあちゃんが何を言っているのか、分かりません。

病院に行ったら、脳梗塞という診断を受けたみたいです。

それから半年後に、おばあちゃんは亡くなりました。

今は、仏壇の上におばあちゃんの遺影が、飾ってあります。

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