第11話 滅亡前日

 世界の終わりに君はいまだに掃除を続けている。

 もういいからこっちへ来て一緒にテレビでも見ないかい?

「中途半端だと気がすまなくて」

 そんなことをしても、もう意味がないのに。

 僕も触発されて書きかけの年賀状を再び書き始める。

 世界が終わらなくても元旦には届かないけど……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

すべからく滅亡 楠樹 暖 @kusunokidan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ