第11話 幼馴染(2)
中学校に入学してからというもの、
ルイは学校に来なくなった。
ある日、担任から
「放課後、彼女の家に行ってほしい」と頼まれた。
「はい…、分かりました」
その日の放課後、私はルイの家の前にいた。
玄関のチャイムを押すのを、少し躊躇っていると、
ガチャリ、と音がしてドアが開いた。
「あら…、アヤミちゃん、来てくれたの…」
「はい。あの、ルイに一体何があったんですか?」
「玄関先で話すのも何だし…、とりあえず中に入って」
暫くの沈黙があった後、重々しく口を開いたのは、
ルイのお母さんだ。
「ルイは、いなくなったの」
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