第9話 静かに語り出す彼女

「なぁ、アヤミ…。

何があったんだ?ルイとの間に」


トキヤが聞いても、アヤミはただ、俯くばかりで

顔を上げようとしない。


「少しずつでも良いから、何があったのか話してくれないかな?」


「話、長くなるといけないから、とりあえず座ろう」

ナオが静かに言う。

各自、その場に座った。


「私とルイは、幼なじみの…」

彼女は出会った時と変わらずに、落ち着いた声色で語り始めた。

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