第5話 新たなる仲間?

「【トモダチオニゴッコ】か…」

拓翔は呟く。

「うん、何か怖いね…」

ナオが呟き、少し身震いする。

「ナオ、大丈夫ですか…?」

アヤミがナオに寄る。


「何言ってんだよ!燃えるじゃねぇかこの展開!

あれだろ?この展開は…!

裏でこの世界を操ってる奴がいて、そいつを倒すって

事だろ!?」


「何でトキヤはそんなに楽しそうなんだよ…」

「だってよ、燃えるだろこういうの!

あ、受験勉強ばっかしてる人にはわかんない?」

「さりげなく僕のこと馬鹿にしてるよね?それ!」


「とにかく…!ここが異世界なら、何かしら

敵が出てくるモンだぞ!」


珍しく真面目そうに言ったトキヤの言葉で

それぞれの武器を持ち直し、構える。


その時、唸り声がした。

ゴーレムだ。

「グォォォォ!」


「来た!これこそが俺の夢見た展開!」

トキヤは言いながら剣を振るが

当たらない。

もう一振、これも当たらない。


「クソっ!拓翔、遠くから援護してくれ!」

「分かった…!」


トキヤが剣を振り、拓翔が弓で援護する。


そして、

「ヴァァァァ!」

と苦しそうに呻きながらゴーレムは消えた。


「倒し…たのか?」

「そうみたいだね…」


「2人共…!大丈夫ですか?」

そう言い、アヤミとナオが駆け寄って来る。


「あっ…、見て!誰か来る」


拓翔が言う。

見ると、先の通路の方から誰か来るのが見える。


「私以外に、この世界に人がいる…?

有り得ないわよ、そんな事…」


そう言った彼女は


「アナタ達も、私の計画を邪魔するつもりね!?」


と、トキヤ達にナイフの先を向けた。


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