第8話 書籍発売に臨んで

最終の追い込みプロモーションがどんどん打たれて行きます。これっていくらかかってるんだろうかなどと小市民なことを考えてしまいます。


 作業も追い込みで、2月いっぱいで細かな修正や、数値のチェックなどをしていきます。このあたりになると、版割りの状態になります。修正もXXページの 「くらえ! パワースラッシュ!!」を「貫け! パワースラッシュ!」 のような感じで、それまではワードで直接修正していたのが、修正の指定を行う形に変わります。


 ほか、校正さんのチェックや編集さんチェック、そして最後には、「編集長チェック」が入ります。編集長が最終チェック者ということになりますね。


 そして……ついに2月末に脱稿し、私の作業はひとまずここで終了と相成りました。

 あとの作者の仕事は、ツイッターなどで作品告知とプロモーションの告知をすることです。や、これは自発的にやっておりますが、人事を尽くしたいとの思いが根底にあります。


 どうせなら多くの人の目に触れてほしい。自分はすごく楽しんで書きました。辛くてしんどいこともありましたし、本業との兼ね合いで修羅場モードな日々もありました。

 でも終わってしまえば思い出です。で、思い出になれば、楽しかったとしか思えないのですね。もともと楽観的な性格していることもありますが(笑)


 このたび縁あって書籍化の運びとなりました。まず、小説を投稿するにあたって、書籍化を目標として掲げていました。プロ作家になりたいとの思いがあったのです。

 幸運なことに、最初に投稿した作品がそれなりに注目していただくことができました。次に書いた作品はコケました。その次に書いた歴史ものは、一定の評価をいただくことができました。

 そして。次に書いたのが、当書籍作品のプロトタイプである「ファンタジー世界でコンビニを経営したら」になります。

 合間に短編を書いたり、中編を書いたりもしており、アップしていない作品も実はあったりします。


 さて、つらつらと書きましたが、何が言いたいかというと。初めて作品を投稿してから、実際の書籍化に至るまで、1年半ほどかかっています。打診をいただくまでは大体1年でしょうか。

 その間、作品を書き続けました。とにかくいろいろと考えて書きました。継続は力なりとことわざで言われますが、一面の真理であると思います。

 実際なにが刺さるかわからない世の中です。書いたときは受けなかったけど、後日発掘されてデビューなんて話もあるかもしれません。


 これから作家を目指す方もいると思います。今まさに作家を目指して書いている方もいらっしゃると思います。夢はかなうと軽々しくは言えません。けど、作品が誰かの目に触れないと、いつまでたってもただの妄想です。まずは書きましょう、一歩を踏み出しましょう。宝くじは買わないと確率は0です。けど、買えばそれが0じゃなくなるのです。


 書籍化はゴールではありません、途中経過です。続刊を出して、メディア展開してと、夢はどんどん広がります!

 いま考えていることは、本が売れて知名度が上がったら、クラウドファンディングで資金を集めて、バルドさんでアキバジャックなんか面白そうじゃないですか? あっちのオーロラビジョンにもこっちのオーロラビジョンにも、駅の電子広告やポスター、はては電車の中釣りまで独占!


 いくらかかるんだよと思いますが、どうせならでっかくいきたいなとか思います。だから、書籍が売れて、私の物語と世界がどんどん広がって、読んだ人が楽しんでくれたら、幸せな気分に浸ってくれたら、クスリと笑ってくれたら。それは作家冥利に尽きる幸せなことだと思うのです。


 Wannabes be Ambitious!! ワナビよ、大志を抱け!

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