第7話 スマートニュース掲載!

 ちょうどTVCMが良く流れていた時期でした。「朝一番のニュースが世界を変える」でしたっけ?


 これに自分の作品が掲載される。夢でも見ているかのような現実感の無さでした。編集さんからメールが来て、「スマートニュースの件でニュースリリース流れます」との連絡でした。


 はい、かっ飛びました。同時掲載の作品があるとして、L-エンタメ小説シリーズだと思っていたのですが、水野良先生の「グランクレスト戦記」とかどういうことですか!?

 作家としてレジェンド級の人の横に実績ゼロの新人持ってくるとかどんだけ!?

 プラス方向に考えたら、大きな期待の表れなのでしょう。あとは、有名な作品と言い方は悪いですが抱き合わせにすることで、目に触れる機会を増やす意図もあったのではないでしょうか? ここら辺はすべて私の推測です。


 さて、スマニュー掲載のお話は以前からいただいており、スマニュー掲載コンテストのリリースいただいたときに、雑談交じりでしたがこんな会話がありました。


響「コンテストですか、新聞連載のWEB版みたいな形で注目されそうですよねー」

編「そうなんですよ。その試金石としての一面もありまして、まずはプロの作家さんの作品を掲載するんです!」


 いつも通りの熱い口調で語っていただきました。その一言がすごく刺さったことを今も覚えています。

 素人に毛が生えたような新人作家であっても「プロ」として扱ってくれている。そのことに感動し、同時に身が引き締まる思いがしたことは、私の作家としての背骨となると思います。同時に「プロ作家」としての初心であると思います。


 そして運命の2月15日。掲載初日、思わずスクショとってしまいました(笑)。一生の記念になるかなと。

 あとは公式連載もスタート。投稿元は「L-エンタメ小説」/プライム書籍編集部。作品のタグにぽつっと「バルドさん可愛い」とあるのを見て笑いがこみ上げました。どなたの仕業かすぐわかりましたよ、ええ。


 このあたりからプロモーションが加速していきます。レーベルの他作品の事を知ったのもこの時期でした。お知らせのアラートに「須崎正太郎」さんからフォローされましたと出て、以前よりお名前は目にしており、「戦国商人立志伝」も実は読んでいました。歴史ものは書くのも読むのも大好きなのです!

 いろいろと驚きの情報開示でした(笑)


 そういえば、1月末の修正が終わったころ合いから特典SSを書き始めていました。これも結構タイトな日程で、締め切りまでが2週間ほどで5本書いてくださいとのオーダーでした。詳細はレーベルページに案内が出ております。さすがにここでコンプしてくださいとは言えませんが、いつか書き溜めた短編をまとめて1冊にできたらなーなどと、気の早い事を考えております(笑)


 同時進行で、挿絵のラフなどが上がってきます。出先でメールが着信して、慌てて帰宅したこともありました。圧縮ファイル、スマホじゃ開けないのです。なぜかうまくいかない……


 振り返れば忙しくも楽しい日々でした。今までやってきた作業が、パズルのピースがはまっていくように形を成してゆく。それは驚きと、ものづくりの楽しさを感じる、素直な感動でした。

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