第6話 赤字修正と校正作業

 時期は年末。初稿の赤字修正が届いていました。ここらへんがラストシーンが弱いなどのご指摘をいただいたのと同時期です。

 まあ出るわ出るわ、誤字脱字&作品の矛盾点に呆れるばかりです。誰だ? こんなの書いたの?! はい、私です。すいません(土下座


 さて、書籍化という形で世に出すことは、当然のことながらWebでの公開よりも厳しい目が向けられます。元ネタありのパロディとか、メタネタはやはりチェックが入りました。これは余談ながら、最近は小説投稿サイトでもその辺が厳しくなっているような気がします。

 ほか、説明不足なところや、前後で矛盾している部分にもチェックが入ります。というか、この時点では加筆部分がかなり多く、かなりつぎはぎ状態でした。そこをきっちり整えるのも作家の力量なのでしょうが、素人に毛が生えたレベルだった私の力量不足で、編集様にはかなりお手間を取らせてしまったと思います。

 

 このあたりはもう、無心で誤字脱字を直しておりました。そして前後の文章を読んで言い回しを替えてみたり、短くエピソードを追加したり、削ったりなどなど。ほかには表記がぶれているところ、口調が一定していないところ(キャラがぶれている)など。冗談ではなく作者よりも作品を読み込んでいただいたと思っております。これは後程あったお言葉ですが、作品を誰よりも早く読むことができるのは編集の特権ですと楽しげに言われました。

 

 ところで修正といってもただのダメ出しではありません。ここはこうしたら? と言った提案やアイディアも入っています。思い付きで書いていた弊害でところどころ作品の方向性がぶれているところをきっちり軌道修正していただけたことは感謝が尽きません。

 なんとかかんとか修正を終え、提出にこぎつけました。


 さて。次にやってくるのは校正です。原稿チェックと何が違うの? などと私も思っていました。この文を読んでくださっている方も基本的には同じではないでしょうか?

 大まかに言うと専門の担当者がいて、日本語として正しいか。誤用がないかのチェックをされるわけです。

 まずはプロットの設定を頭に入れてそれをもとに作品のチェックをしていきます。実際に無意識にやっていた繰り返される言い回しまで指摘されているときはギクッとすると同時に感心しました。

 その校正チェック原稿を更に編集様が確認して、その上で作家に戻すことになるのですね。

 このあたりで1月下旬になっていました。すでに公開されておりますが、スマートニュースに掲載されることがこの時点で決まっており、校正の修正を行わなければなりません。この時期の進行は若干修羅場モードでした。編集様はもっと大変だったと思いますが。

 こうして、校正が終わり、いよいよスマートニュース掲載を迎えるわけです。

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