アルフォレムの魔女

魔法師見習いリゼット

登場人物紹介

○リゼット・ラーングレイ

　13歳、女性

　アルフォレム魔法学院に通う2年生。いつでも明るく、困っている人を助けずにはいられないお人好し。

　魔法を学ぶ姿勢は誰よりも強く優秀だが、操魔に関しては"魔法学院始まって以来の落ちこぼれ"と言われるほどである。

○メリオール・クライオリア・ストリ

　19歳、男性

　6歳で魔法学院の入学試験をパスし、8歳で全過程を終えて卒業した生ける伝説。若干19歳でありながら、賢者の末席に名を連ねる。

　人間嫌いの研究バカで、学院長に研究費の出資をしてもらう代わりにリゼットを渋々引き取った。

○マグレグ・ウィミスター

　年齢不詳(高齢なことは確実)、男性

　魔法学院の現学院長。メリオールを始めとした、問題児と呼ばれる指導の難しい魔法師を次々と世に排出した。

　真っ白な口ひげを蓄えた好好爺で、誰に対しても好意的に接する。あまり顕示しないが、四大賢者の一人。

○タチアナ・シュヴェン

　13歳、女性

　魔法学院の2年生。元気がいいのが取り柄。成績は中の上。

　何度もリゼットの失敗に巻き込まれているが、おおらかな性格をしているため良好な関係を続けている数少ない友人。

○クオラリカ・ヒース

　13歳、女性

　リゼットの友人。実技は優秀だが座学が不得意。そのため、試験のたびに魔術に関する知識が豊富なリゼットに助けられている。

　物静かで理知的な見た目の割に好戦的な性格。

○レイトン・クシ・フォドー

　42歳、男性

　魔法学院の教師であり、2年生クラスの担任。温厚な性格で、的確に指導してくれる者が居ないリゼットの身を案じている。

○クログレス・アドネット

　47歳、女性

　二年生クラスの学年主任。言動は厳しいが、生徒思いの教授。

○キース・メルヴェン

　13歳、男性

　代々優秀な魔法師を輩出してきたメルヴェン家の三男坊だが、フシャージオ(魔法師家系に生まれたが魔法が使えない者)であることを恥じている。

　似た境遇ではあるが、前向きにとらえているリゼットに憧れを抱く。

○シャルロタ・アルバンテス

　18歳、女性

　8歳の時、孤児院からアルバンテス家に貰われた。魔法兵団の数少ない女性団員。

　情に熱い性格で、孤児院に援助をしている。

○バルキス・ラーングレイ

　16歳、男性

　魔法学院を飛び級・首席で卒業し、魔法兵団に入って王国各地の魔物を討伐している。

　同じ孤児院で育ったリゼットとリュミリオを実の兄弟のように溺愛しているが、同い年のリュミリオとは、会うたびにどちらが年上か言い争っている。

○リュミリオ・ラーングレイ

　16歳、男性

　ラーングレイ孤児院で育った少年。

　魔法の才能はあるが、学院には入らず独学で薬師となった。王都中央街で薬種問屋を営む。

　バルキス同様、リゼットを実の妹のように可愛がっていたが、突然冷たい態度をとるようになった。

○ファギム・アフラージ

　51歳、男性

　リゼットを煙たがる教授の一人。

○カインツェル・ミュラー

　13歳、男性

　リゼットに意地悪をする生徒。

○ルカス・シュルツ

　17歳、男性

　魔法学院の5年生。

　王都中央街にあるパン屋の息子であり、リゼットとは旧知の仲。しばしば爆発に巻き込まれている苦労人。

〇レグナ・ラーングレイ

　41歳、男性

　ラーングレイ孤児院の院長。孤児たちに優しく接し、父親代わりをしている。いつでもふわふわとしていて頼りない。

　孤児院出身の子どもたち曰く「怒るとすっこく怖い」らしい。

〇ナルシス・ヤン

　39歳、女性

　孤児院の副院長。孤児たちの母親代わりをしている。レグナよりも子どもたちに厳しく接するが、心優しい性格。

○キャナリエルデ・ルルシラ

　？？歳、女性

　ミグ＝アヴェスタに昔から伝わる伝説の魔女。アルフォレム魔法学院の創設者。

　◇

＊アルフォレム魔法学院とは＊

　1年生から6年生まで。魔力を持つ者のみ入学が許される。

　通常は12歳で入学し18歳で卒業となるが、優秀な人材は早期入学・飛び級が認められている。

　身につけるマントや小物で学年が分かるようになっており、現学年の色は以下の通り。

　1年生……山吹（やまぶき）

　2年生……濃紅（こきべに）

　3年生……白緑（びゃくろく）

　4年生……千歳緑（ちとせみどり）

　5年生……濃紫（こきむらさき）

　6年生……鉄御納戸（てつおなんど）

　全学生、学院指定の制服を着用。

　→男子はワイシャツ、スラックス、学年マント。

　→女子はブラウス、スカート、学年マント。