第六十九話 ボス戦6

「死ねぇ!」

 敵の一人が、ルビーを狙ってタックルを仕掛ける!しかし、ルビーは

それを回避して距離を取る!他の敵の女三人がカリーヌ達を攻撃しようするが、これも回避される!


「そりゃ!」

「嘘だろ!」

 カリーヌが、壁を利用して高い所から、キックを繰り出し、真下にいた敵の胸にヒットする!彼女は、怯むが体を鍛えたこともあり、ダウンせずに済んだ!

「くそが! どうやら、胸がデカいだけでは無そうね!」

「あんたは、体がデカいだけなの? それじゃ、負けるどころが、結婚できないわよ?」

「この野郎!」

 

「おら! 水色のてめぇ! 死ね!」

 アクアマリンの前にいた敵が、彼女の首を掴んで気絶させようとする!アクアマリンは、抵抗するが離す気配が無い!

「うぐ! ……離せ!」

「おら! あんたの負けだ!」


「おら! パンチを受け止めな!」

「きゃ!」

 エリーの前にいた敵が、渾身のパンチを繰り出す!エリーは、ガードするが余りの腕力によって、自分の腕に激痛が走る!エリーは、なんとか耐えて、体制を取り直す。さらに、エリーに追撃をするが回避され、反撃を食らう!


「あら? 話にならないわね? もう、プロレスなんて辞めたらどうかしら?」

「なめるぁ!」

 ルビーの前にいた敵は、挑発に乗って攻撃するが、容易くかわされ背中に回し蹴りを食らう。


 アクアマリンが敵に首を絞められているが、敵の腹に渾身のキックをお見舞いして、吹き飛ばす!

「ぐは!」

「はぁ! ……はぁ! 気絶するどころだったな!」

 アクアマリンは、敵がダウンしている隙に、古武術に似た我流の格闘技でとどめを刺す!とどめを刺された敵は、気絶した。


 そして、カリーヌとエリーは、敵二人に攻撃の機会を与えない為、猛攻撃を仕掛ける!敵二人は、猛攻撃に耐えるが、ついに限界が来てしまい、カリーヌとエリーのキックによって気絶した。

 

「嘘だろ! 三人がやられるなんて! こんなのあり得ない!」

「あり得ない事が起きるのが、闘い。結末が分からないのも闘い。そして、己の力に酔わない者が勝つ……それも、戦闘よ!」

「ぐぬぬぬ! くそぉぉ!」

 

 残された敵は、ポケットに隠し持っていたピストルを取り出す!観客達は、騒然した!

「おいおい! あれは、駄目よ!」

「ルールを破る気!?」

 カリーヌとエリーとアクアマリンは動揺するが、ルビーは冷静だ。

「あんた。特定の大会以外の武器使用は禁止よ? このカルテットマッチが、このルールに当てはまるけど?」

「うるせぇ! 勝負なんて、勝てばいいんだよぉ!」

「発砲した瞬間にこの闘技場の関係者から制裁が来るわよ?」

 敵は、ルビーの警告を無視して、彼女に向けて発砲しようとしたその時!


「ぐはぁ! あぁぁ……」

 敵の心臓に大きな穴が開いて、血を吐いて息を途絶えた。彼女を殺害したのは、この大会の審判だった。

「この大会の武器の使用は、禁止です。……それに貴方、殺害も禁止です」

「……」

「……勝者! カリーヌチーム! そして、このカルテットマッチの優勝者です!」

 この審判の言葉を聞いた観客達は、大歓声を上げて、彼女達を祝福した!


「ルビー。私達、優勝したの?」

「そうよ」


 大会が終わり、控室に戻り上の服を着て、出るとこの闘技場の関係者が彼女達に現れた。

「優勝おめでとうございます。こちら、八百万円です」

 それぞれに二百万円が入った紙袋四つをカリーヌ達に渡した。

「ありがとう」


 この施設を出ると、ルビーが、カリーヌとエリーに感想を聞くことに。

「どうだった? 今回は?」

「すごく楽しかった。最後は、騒然したけどね」

「それに、いい強敵達会えたしね。ルビー。ルールを破ると、今みたいに殺されるの?」

「そうよ。早い段階に止めれば、大丈夫だけど、今みたいに無視したら殺されるわ。注意してね」

「分かった」

「これからお二人さんは、どうするのかしら?」

「あたしとアクアマリンは、あんた達と話し合ったアパートへと帰るわ」


 すると、ルビーは、二人にある二つの電話番号を渡した。

「これは?」

「あたしとアクアマリンの電話番号よ。連絡の取り合いや何かあった時の為に電話してね」

「ありがとう」

「それじゃ、またね」


 カリーヌとエリー、ルビーとアクアマリンは、お互いに手を振って別れた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る