第五十六話 ロングバトル2 千楽北大通り

 燕尾服の着た女が、銃を発砲する!シュテルとマイケルは即座に回避し、詰め寄り蹴りで撃破した!

 その仲間達が、即座にマシンガンで攻撃して、シュテルとマイケルは、マジックガードをして防御する。


「アクアアロー!」

「クロスグリーン!」


 2人も魔術で応戦し、敵らを殲滅する。その周辺の市民らは、悲鳴を上げて逃げていく。


「逃げろ!」

「いやぁぁぁ!」

「死ぬぞ! 皆!」


 シュテルとマイケルは、警戒しながら先を進んでいく。


 大きな建物のところに差し掛かり、歩いていく。すると、その建物のいくつかの窓から、数人の燕尾服のスナイパーが、発砲する!2人は、かすり傷を負うが、車の影に潜める。


「くそ! スナイパーか!」

「見たところ、5人いますね! おまけに、地上でも」


 スナイパーだけでは無く、地上にも燕尾服の集団が沢山いる。しかも、彼らが仕掛けたのか、魔術のトラップがある。どうやら、銃で応戦するしかないようだ。

 地上の燕尾服は、マシンガンなどで発砲しまくる!2人は、銃で応戦し、スナイパーにも注意しながら、前へと進んでいく。


「ん? おい!」

 

 その時、スナイパーがいる建物の50代男性の関係者が、彼らが誰かに向けて銃撃しているのを発見し警察に通報する。


「警察です。緊急事態ですか?」

「そうや! なんか」


 すると、男性の右手首を誰かが掴む。掴んだ相手は、セレンとエレノアを襲った銀髪に緑の瞳をした青年だった。青年は、何かの魔術をした。


「もしもし?」

「すみません。ゲームの音を銃撃だと勘違いしました」

「そうですか。間違い電話ですね。分かりました」

(なんでや!? 口と手が勝手に!)


 電話を切らされ、その青年に電話を破壊された。


「もう、水差すことしないでくださいよ」

「お前誰や!? うぅ!」


 青年は、左手で、男のお腹を掴んだ。すると、その左手から緑の液体が出て、男の全身を侵食しようとする。


「がぁ……かぁぁ」

「あははは!」


 緑色の液体が、男の全身を全て包み込み、青年は、狂気の沙汰ともいえる表情で笑った。しばらくすると、その液体が消え、男は、緑の燕尾服を着た青年に変化していた。


「君、ここの警備してくれますか?」

「分かりました」


 場所を戻しシュテルとマイケルは、銃で応戦しつつ、前を進んでいき敵の弾を奪いながら、前進する。その間も目撃した市民達は、通報するが、燕尾服の彼らに記憶を書き換えられて、通報を阻止される。


 なんとか、回避し前へと進んでいくと、どうやらトラップは無いみたいだが、前から大勢の車が走ってくる!乱暴に停めると、彼らが降りてきて、2人に襲い掛かる。


「せい!」

「やー!」


 スキルメディカルなどで進化した身体能力で、華麗に飛んで回避し、愛用の武器で、撃破していく。もちろん、彼らも応戦していく。


「この人らどれだけ!」

「知るか! 僕に聞くな!」

 

 すると、そのうちの燕尾服の男が、ロケットランチャーを2人に発砲しようとしてくる!


「シュテルさん!」

「まずい!」


 2人は、感知するが、直撃しなかったものの着弾の衝撃で、ダメージを負う。

 なんとか、立て直し互いに、状況を確認する。


「大丈夫ですか?」

「なんとかな、しかしロケットランチャーを出すとは。彼らは、何者なんだ?」

「彼女らとは、関係ないのは分かりますが、何故」

「マイケル、また飛んでくるぞ!」


 二発目のロケットランチャーが2人もとへ飛んできて、流石に回避し、強力魔術を彼らに向けて、攻撃する!


「「青と緑の交響曲ブルーアンドグリーンオブシンフォニー!」」


 2人の華麗な攻撃により、車が大爆破し、彼らを殲滅!その隙にラストスパ―トをかけて、走り抜ける!


「タクシーまで、もう少しですが、千楽町の外へ出ましょう」

「ああ、タクシーに乗るのは、無理だ。どこか、安全なところに逃げて病院にいる松岡に連絡しよう」


 その時、走り抜ける2人の背後から、何やら轟音が聞こえてくる。嫌な予感がし、後ろを見てみると、ヘリが飛んでいた!


「「うわぁぁぁぁー!」」


 それ見た2人は、全速力で走る。そのヘリは、射撃を開始し抹殺しようとする。己の力が振り絞って千楽町の端へと走る!


「しつこいな! 勘弁しろ!」


 その時、千楽町の端の近くの東海通りで、猛スピードで走るワゴン車が走り抜ける!市民達は、悲鳴を上げながら避けていく!


「くそ! どこまでしつこいんだ!」


 2人の目の前に突如、そのワゴン車が現れ、その開いた扉の中には、松岡組組員が現れた!


「シュテルさん! マイケルさん! 早く乗り込んでください!」


 2人は、一か八かで車に飛び込んで上手く乗り込んだ。ドアをすぐさま閉め、もうスピードで逃走する。数分すると、そのヘリは、いなくなっていた。





 



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