第六章 アクアマリン

第四十五話 神からの贈りもの

 訓練していたミヤ、エレン、サリー。脱衣所にいたカリーヌとエリーが集まり、全員揃った。


「で? シュテル? どんなものだ?」

「まぁ、これらは、初めて僕達4人がここに来た時に説明してくれたけどね。ここには、お金持ちでも買えないワインなどがあるけど、ここでは究極のサービスと行こうか。すぐに来られるか分からないけどね」


 すると、シュテルはテーブルの上に置いてあった電話の受話器を取って誰かに電話する。


「もしもし、シュテルだけど? 今からここに向かって欲しいけど? ……そうか、分かった。じゃ、その時間で頼む」


 シュテルは、受話器を置きやれやれという表情をしていた。


「何の予約をしていたのだ?」

「君なら知ってるある伝説の店だよ」

「店?」

「ここに来てくれば分かるさ」


 1時間後、その店の者達8人がこの部屋にやって来た。それを見たシュテル達4人以外は、驚いた。


「おい! こいつらは!?」

「あぁ、伝説のエステサロン〈シャングリラ〉の人達だよ」

「都市伝説で聞いた事がある。このサロンエステは、来た者を身体能力などを上げることが出来るという店。……だが、それは架空の存在だったはずだが、まさか実在していたとは!」

「この目でお見えになるとは、初めてだわ!」


 すると、そのエステサロンの中央の男性店員が、シュテルに話し掛けてきた。


「シュテル様、初めまして」

「初めまして。君、すまないね。正直、疲れているだろう?」

「いえいえ、貴方様のような真の一流の方の為なら、いつでも向かいますよ! それか、24時間365日いつでも大丈夫です!」

「いやいや! それでは、過労死しますよ! 無理は、いけません」

「気遣いありがとうございます。マイケル様」

「で? ちなみにだけど? 前の客は、どんな奴よ?」

「申し訳ありません。当店では、個人情報を徹底管理してますので、教えることは出来ません」

「は? 良いから教えなさいよ!」

「カリーヌ! 個人情報を聞くな! プライバシーを流されたら嫌だろ!」

「ごめんなさい。シュテル」

「すまないね。君」

「大丈夫ですよ。強いて言える範囲ですと、としか言えませんね。貴方達とは、関係ありませんが」

「それでは、施術を開始します。それでは、上半身裸になって下さい。女性陣は、ブラジャーをつけままでお願いします」


 シュテル達は、言われたとおりに、それぞれのベットにうつぶせ寝にした。


「では、まずは、絶対に太らないマッサージを行います」


 店員達は、シュテル達の腰に白いローションをつけて強く親指で押す。


「あぁー! 凄い! 気持ちいいね!」

「これが、伝説のマッサージか」


 マッサージを受けているシュテル達の体にある代謝機能が進化をし続け、内蔵脂肪、皮下脂肪がよりつきにくくなる。

 さらに、脚を速くするマッサージ器具でシュテル達の脚に特殊なレーザーを当てると、脚の筋肉がより強靱になっていく。

 シュテル達は、その他の極上の施術にとても気持ちよく感じた。

 

「それでは、カリーヌ様、エリー様、サリー様だけの特別な施術を行います。男性陣は、退出をお願いします」

「分かった」


 シュテル達男性陣は、部屋を退出しカリーヌ達女性陣は、それぞれの部屋に1人にして椅子に座らせた。


 カリーヌ達女性陣の周りには、大きな照明器具のような装置が、周りに置かれた。


「それでは、特別な施術を行います。この装置が起動しますと、カリーヌ様は、赤色。それぞれの部屋にいるエリー様、サリー様は、黄色のレーザーが出ます。カリーヌ様は、そのレーザーを浴びて下さい」

「浴びるとどうなるの?」

「女性らしさが格段と上がります」

「それは、嬉しいね」

「では、始めます」


 すると、レーザーが、カリーヌ達女性陣に浴びせる。すると!


「あー! 最高! 気持ちよすぎる! 胸が大きくなっていく!」

「うわ! もう、ブラジャーがキツい! 裂けそう!」

「病みつきになるわ!」


 カリーヌ達女性陣の体に変化が起きる!

 まず、背はぐんぐん伸び始め、髪はより艶かになりお尻の辺りまで伸び始め、括れが更に美しくなり、女性らしい筋肉がさらに強化される。脚もさらに色気のある脚に変わり、お尻も大きくなる。

 そして、胸が、ムクムクと大きくなり、ブラジャーが、必死の抵抗を行い続ける!

 

「駄目! もう、下着が!」


 カリーヌ達の下着は、遂に限界を超え、ビリビリと破けた。


 施術が終わり、カリーヌ達は女神と思われる美女になっていた。

 胸は、Jまでに膨らみ、髪はとても艶かな長髪になり、身長が175cmになったりと魅力的になっていた。

 カリーヌ達女性陣は、かなりうっとりし、満足していた。


「あー! 凄いわ!」

「これなら、マイケルはノックアウトだね!」

「悪く無いわね」

「それでは、次に男性陣の施術を行います。カリーヌ様女性陣は、バスタオルを巻いて退場してください」


 カリーヌ達女性陣は、バスタオルを巻き部屋を出た。男性陣は、目隠しを行い、店員達の手を掴みながらそれぞれの部屋で案内し、目隠しを外し、椅子に座らせ、カリーヌ達と同じ器具の準備を完了した後、施術を始める。


「がー!」

「なんという気持ちいい気分です!」

「すげぇなー! これは!」

「力が湧いてくるぞ!」

「凄いな!」


 シュテル達男性陣が気持ちよく感じていると、彼らの体に変化が起きる。

 全身の筋肉がさらに発達し、大きくなる。

 そうしている内に、背がさらに伸び続けていく。


 施術が終わると、彼らは、格別の貴公子プリンスとも言える美しくなっていた。

 100パーセント透き通る白い肌に、神の領域とも言える美しい細マッチョの体に腹筋と胸筋がかなりの色気を漂わせ、身長が180cmになっていた。


 その後、シュテル達男性陣は、カリーヌ達女性陣の体を見ると、シュテルとマイケルが失神してしまい、ベットに寝てあげることに。


「ウフフ、シュテル可愛い」

「あー。もう言う気力が無くなった」

「で? エリー? もう帰ったけど、また利用できるの?」

「2週間以上経たないと、無理らしいよ? お兄様」

「そうか」

「あれ? 寛二? 何処に行くの?」

「寝る」

「「?」」


 カリーヌとエリーが、何故、寛二が言う気力が無くなったのかは、絶対に理解出来ないだろうと思ったエレン達3人であった。







 

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