第49話 『交響曲第1番』 フレンニコフ

 ティ-ホン・フレンニコフさま(1913~2007)は、交響曲を3曲残しているようです。


 しかし、大変恐縮ですが、『第2番』と『第3番』は、やましんには、あまりに、ただ、やかましすぎて、精神衛生上よろしくないようなので、割愛させていただきます。


 しかしながら、この二十歳の若書きの『交響曲』は、なかなか良い音楽。


 特にアダージョの『第2楽章』は、いくらか、あのシベリウス大先生を思わせるような、独特の深みがあり、ソロ・フルートが出てくるあたりでは、ちょっと、どきっといたします。後年のふたつの交響曲より、はるかに素晴らしい作品です。


 これだけは、残しておきたい曲。


 フレンニコフさまは、革命期から、スターリン時代を作曲家組合のトップとして生き抜き、スターリン後も、その地位を維持し、さらにソヴィエト崩壊後も生き残り、21世紀になっても、活躍していました。


 恐るべき、精神力、政治力があったのでしょう。


 2004年に、日本で開催された、『若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール』では、たしか、『総裁』として、お名前が出ていたような気がするのです。


 恐るべき執念で、若い方たちを育てたかったのでしょうか。


 フレンニコフさまについては、良い評価より、良くない評価が、だいぶん先に立っています。


 それは、スターリンさまによる、音楽家の大粛清としての、ジダーノフ批判実行部隊のトップとして、強権を振るったと、されるからです。


 ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、両大家をさえ、しめあげ、生命の危機にさえも、陥れたと、されます。


 もっとも、一定の弁護もあるようです。


 フレンニコフ先生ご自身、ほかに方法が無かったと、言えるのかもしれないです。


 自分の命がかかったら、仲間や上司や部下や家族を殺せるか?


 考えたくもないテーマですけれど。


 でも、昔からこうしたお話はありました。 

 

 この、粛清は、確かに昔のことですが、あまりに深刻な問題で、今後もどこかで起こらない保証はないです。


 どちらかで、起こっているのかも。


 もっとも、『そとうつ』などで、検証できるようなことではないので、この問題は、これで、ぱす。


 

・・・・・・・・・そと 🚪 🚪 うつ・・・・・・・・・・


  


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る