第46話 『交響曲第5番』 ニルセン

 カール・ニルセン先生の6つある交響曲の中でも、最高傑作の呼び声が高い名曲。


 しかし、1922年1月24日の初演では、あまり注目されず、そのまま鳴かず飛ばず状態だったようですが、1950年のエジンバラ音楽祭からやっと評価が高くなって行ったようです。


 やましんが、高校生時代(1970年台ですよお・・・)においても、ニルセン先生の交響曲と言えば『第4番』が定番で、最高傑作と目されていましたし、それ以外を聞くというのは、なかなか大変で、東京などのちょっと変わった輸入盤を扱ってるお店あたりじゃないと、見つかりにくいものでした。


 変化が出たのは、ユニコーン・レーベルから、『交響曲全集』のLPレコードが出てからで、以降、『第5番』の評価が次第に上昇して行った気がいたします。


 2楽章構成ですが、内部は第1楽章が2つ、第2楽章がさらに4つに分かれております。


 フィナーレは、カッコよく盛り上がります。


 やはり、北欧の交響曲と言えば、シベリウス先生と双璧をなすものだと思います。


 現在の聴衆の耳からすると、あまり、前衛的な感じはしないかとも思いますが、シベリウス先生の交響曲にあえて比べてみれば、完成度は、やはりシベ先生に分がありますが、20世紀の交響曲としては、ニルセン先生の与えた影響のほうが、大きい感はいたします。ただ、21世紀という観点からしたら、逆転することになるかもしれません。


 21世紀という時代の前半は、何かとやり過ぎた20世紀の反動やら、後始末が大変な感じがします・・・・けど・・・・・これは、余計な感想ですけども。


 小太鼓が大活躍するあたりは、ショスタコーヴイチ先生に共通するところもありますが、音楽の性格はまったく違います。

 

 やましんは、次の『交響曲第6番』が、好きなのですけども、それは、多分、少数派らしき感じはいたします。

 

 機会を作って聞かないと、もったいない『交響曲』さんです。



 ・・・・・そと 🌋 うつ・・・・・

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