第33話 『交響曲第1番』 ボルトキエヴィチ

 ボルトキエヴィチ先生は、1877年に、ウクライナのカルコフで生まれました。(1877~1952)


 1922年にウイーンに移住。


 この『交響曲第1番』は、1934年の秋から書かれたとのことです。


 クリスマスの時期には完成。


 時代背景から言えば、ずいぶんとロマンティックで、聞きやすい音楽。


 やましんにとっての大問題は、『第2楽章』。


 このチャイコフスキー先生の『交響曲第4番』からの影響がかなりありそうな、ピッチカートを含む軽妙な音楽。


 いや~~~~、この旋律の一部は、遥かな遥かな大昔、どこかで聞いたのです。


 そうして、その記憶のかけらが、謎のまま、頭の中に焼き付いていたものなのです。


 むむむむ。これがその正体だったのか?


 実は、即断できません。


 思うに、その記憶は、もしかしたら、小学生以前のものだとさえ思われるのです。


 非常に古い記憶のかけらです。


 ラジオで聞いた、と考えるのが、まずは常道。


 しかし、どうも、はっきりしない。


 何だか、全然ほかの曲だったような気さえするのです。


 しかし、これはどうやら、ロシア時代にご本人が見聞きした民衆の歌や踊りと関係があるものらしいものなのですが。


 はっきりしない、やましんの古い記憶が、突然蘇った感じです。


 その実態は、どうしても、うまく思い出せないでいます。


 音楽自体は、難解という種類じゃなく、しろとにも、優しい、聞きやすい音楽です。なにか普段聞くものじゃないものをお望みの向きには、よろしいのでは。









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