第20話 『ヴァイオリンと管弦楽のための音楽』 ルディ・シュテファン
きっと、こうした方は、他にも、たくさんいらっしゃるのだろうな。
そう思います。
ドイツの来るべき未来を担う才能、と考えられた天才だったようですが、第一次世界大戦で、ロシア兵に頭を狙撃されて即死なさったようです。
そこだけ見たら『西部戦線異状なし』のボイメルさんみたいです。
きっと、こうした事は、日本も含めてたくさんあったのでしょう。
音楽に限らず、多くの才能を、直接、間接に、戦争は奪ったに違いないです。
このシュテファンさまは(1887~1915)まだ音楽としての遺産が残っているだけでも、ぼくたちには、ありがたいことなのかもしれません。
その映画の原作者の方は、その後ナチスから嫌われ、結局は国外脱出するしかなかったようです。
それから1930年に、アメリカで映画化されたよし。
ただ、見た資料では、直接事実的関連性は見られませんでしたが、映画の主人公はピアノも弾くようだったので、参考にした可能性もなくはないのかも。ここは、ぼくにはわかりません。
ときに、やましんが聞いた録音は、1939年に、ドイツの大ヴァイオリニスト、ゲオルグ・クーレンカンプさまが演奏したライヴ録音とのこと。指揮は、エードワルト・ヴァン・ヴェイヌムさま。
当時のゲンダイオンガクですが、でも、けっして素人が聞きにくい種類の音楽ではなくて、じっと聴いてみると、なかなかに、よい曲であります。
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