第16話 『火刑台上のジャンヌダルク』 オネゲル

 かなり昔、小澤征爾さまの公演がテレビで放送され、興味を持ったのが最初でした。


 その時は、ぶたの裁判長様が高々と上げる声、つまり、テナーの歌が大変気に入ったのでありましたが、今は、むしろ、民謡風の素朴なお歌のあたりが気に入っております。


 オネゲルさま(1892~1955)は、大変自己批判が強く、あまり多作とは言えないようにも聞きますが、これは相当な、聞きがいのある傑作です。

 初演時にも大きな反響があり、好評だったようです。


 内容そのものについては、欧米の方々にとっては、非常に重要な意味のある、史実を扱ったもので、やましんが、みだりに立ち入るべきものではありますまい。


 まして、教科書で見た以上のことは(それも、ほぼ、忘れておりますが)よく知らないのですからね。


 それでも、非常に不思議なことや、また政治がらみの、理不尽なことがたくさん起こったように記憶しています。


 天草四郎さまと並べるのは、あまり意味がないことかもしれませんが、どちらも、まだ、ごく若い人物が、尋常ではない力を発揮したことは、確かなようです。


 「この若造が! くそ!」


 なんて、言うようになったら、やっぱり、年ですなあ。









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