第2話 『我が祖国』 スメタナ

 チェコの宝物。

 さらに言えば、地球人類の宝もの音楽のひとつです。

 本当に感動的な音楽です。


 こんな、ものすごい音楽を持っているなんて、幸せな事です。


 チェコにしろ、フィンランドにしろ、決して強国、大国の分類とはならないかもしれませんが、シベ先生にしても、スメタナ先生にしても、まあ、とてつもない天才を生んだものです。


 もちろん一番ポピュラーなのは『モルダウ(ブルタヴァ)』なのでしょうけれど、やましんがことさら大好きなのは『ボヘミアの森と草原から』であります。


 ちょうど《うきうき》のほうに、ドヴォ先生の『序曲3部作』について書いたのでありますが、確かに共通する語法ではあるのでしょうけれど、それにしても、この『我が祖国』は、とてつもない傑作です。


 わりとドイツ流に洗練されたドヴォ先生に比較して、非常に、ごつごつした、超ナショナリズム的な音楽だと言えばそうなのですが、それも、ここまで来てしまうと、チェコに根がありながら、その頂は、もう月までも届いているようなものです。

 そうなったら、最終的には、人類共通の宝物です。


 でも、それは逆に、あまりに自分勝手な言い方、かもしれませんよね(?)

 勝手に自分たちのもにするな! とも、言われそうですし、その逆もあるかも。


 精神的に、地球人類が乗り超えるべきところは、まだ高いのかもしれません。

 

 ときに、スメタナ様には、非常に悲惨な運命が待ち受けておりました。


 『病気』です。


 聴力が無くなり、やがてその最後は、大変お気の毒な状態だったようです。

 

 もし、現代ならば、回復したかもしれません。


 歴史に「もし」は禁物なのは当然としても、人情としては大変残念です。

 まあ、これは、スメタナ様だけではないですけれども。


 きっと100年後には、もっと、そう言われることでしょう。


 そのころには、戦争なんか、本当に『昔話し』になっていてほしいものです。















 



 


 


 

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