『外うつうきうる音楽詩編集』

やましん(テンパー)

第1話 『交響曲第7番』 ベートーヴェン

 ワーグナー大先生曰くの、『舞踏の神聖化』とか呼ばれた傑作であります。

 ワーグナーさんは、必ずしも、いつも善意のお方と見ていいのかどうかは、いささかわかりませんが、これはおそらく賞賛の意味なのでしょう。


 日本においては、『のだめ』さまの漫画や映画で一躍脚光を浴びました。

 やましんも、コミックス全巻を買いそろえました!


 ただ、ぼくが見た限り、一番有名な第2楽章は、登場しなかったのではないか?

 という気がいたします。


 確かに、あのドラマの中では 、いささか扱いずらい素材かもしれません。


 これまた、おおむかしの映画『未来惑星ザルドス』の最終場面で、この第2楽章が、えんえんと使われたのが印象的でした。

 かなり残酷な場面でもありましたが。(哲学的な場面だったのかもしれませんけれど。)

 低予算映画ということでもあり、B(C?)級SF映画といえば、そうでしたが、主演はショーン・コネリーさまでしたね。


 まさか、さすがのべー先生も、このような終末映画にこの作品が使用されるとは予想しなかったことでしょう。(してたりするかもしれないですが・・・)


 この映画の舞台は、2293年の未来ということだそうでありますが、学生時代にこれをテレビで見て以来、すでに40年ほど経過しまして、その時期まで、もう300年をとっくに切りました。


 300年弱なんて、地球という物差しからしたら、あっと言う間です。

 家康さまが征夷大将軍になったのが1603年で、明治維新が1868年ならば、まあ、ちょうど、あとそのくらいの期間ですから。


 そこまでに、不死化の技術が開発されるかどうかは、さすがにわかりませんが、意外と不死までは行かなくても、寿命をお金で買えるようには、なっているかもしれません。


 例えば、10年1億円、とかで。

 1年が1千万円。

 もし、子供や孫の、結婚とか、就職とか、成功などを見届けたいとか、(やましんには子供はいませんが・・・)そう言う、しかもぎりぎり場合には、かなりの方が、1千万円支払う気になる可能性はありそうな気がします。


 突飛なお話のような気もしますが、現在の高額医療費負担ということから考えても、必ずしも、そう、とてつもないお話ではない気もいたします。


 ときに、この曲ですが、べー先生の交響曲の中でも、とりわけ独創的で、旋律よりも、むしろリズムが主人公になっています。

 まあ、お叱りを覚悟で言えば、ラップの先取りのようなところもあります。

 

 全体的には『うきうき』でもあり、しかし第2楽章などは、かなり『うつうつ』でもあり、でございまして、実はこうした曲はいったいどこに入れてよいのかわからなくなりまして、このたび『外うつうきうる』《略称=外(そと)ウツ》を開始いたしました。

 国会の予算委員会、みたいなもの(と言っては失礼ですが)で、何の音楽をとりあげてもいいという勝手な考えでおります。


 ぼちぼち、どうぞ、よろしく願いいたします。

 



 







 


 

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