出会いの日

「...え?」

 私は目の前の光景に驚いていた。いや、このいきなりの出来事に驚かない人はいないと思う。しかし、なぜか私は自分の今やるべき行動がわかっているかのように、無意識に、自然に体が動いていた。

 まず、その子をベットにを寝かせた。このまま放っておくわけにもいかないだろうし、この行動は理解できる。けど、次に私がとった行動が一階のお風呂場に行き洗面器に水を溜め、それを部屋まで運び彼女の隣に置くという普通なら考えられない行動だった。

(あれ...私今なんで洗面器に水溜めて部屋まで運んだの...?)


 考えてもわからない。こんなことしたことないし、そもそもこんなに怪我した人と会うのは初めてだ。そして、ふと彼女に目をやると被っていた頭の先の部分のとんがっためずらしい形の帽子が床に落ち、私はその顔から目が離せなくなっていた。

 綺麗な青色の髪、私より多分幼いのにとても整っている可愛い顔、長いまつげ...その他にも彼女の色々な部分が私のことを魅了していた。

 

 何分彼女を見ていたのだろう。時が経つのを忘れ周りの音も聞こえない。これほどまでに集中した状況は初めてかもしれない。そんなことをしていると、青い髪の彼女は目を覚ました。

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魔法少女 十色 @sorairo2

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