旅立ちⅡ

「なので、また行きましょう」




強盗に殺され、再び浄ヶ丘に来た俺は、女神に友達との約束を果たすために、また、転生をするよう言われた。


とはいえ、あんな怖い思いをしたのにまた転生しろだなんて...


少しくらい時間が欲しいものだ。


それに、いくらなんでも死ぬのが早いだろ。


こんなにも早く死んで、再び転生しろなんて言われなきゃいけないんだ。




「あのですね、実は既に1人、再び転生した友達がいます。あなただけではないのですよ」




え、早くね?




「しかも、その子は、あなたより不運な人生でした」




そんなやついたのか!


誰かわかんないけど。




以前、女神が言ってたが、人として生まれ変われる保証はどこにもないのだ。


人間じゃない場合、友達のペットとかにでもなれたら幸運なくらいだ。




にしても、よくまた転生しようだなんて思えたものだ。


ここで僕が転生しなかったら、そいつにも申し訳ないし、再開をするという約束すら果たせないかもしれない。




ふと、そう感じた。




「わかりました、行きます。」




「よくぞ、決めてくれました、頑張ってね、剛くん!」




俺は、白い光を受け取った。。




すると、白い光は俺を優しくふわりと包んだ。




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