幼少期 Ⅰ
俺は、無事に産まれてくることができた!
それから約3年。
俺は3歳になった。
俺が住んでいるのは千葉県の房総半島。
どちらかと言えば都会よりの方。
また、日本に産まれたのだ。
「こら、剛!食べるか、絵本見るか、どっちかにしなさい」
そう、俺は剛と名付けられたのだ。
「ほら、いい子にしないと、パパが帰ってこれなくなっちゃうかもよ〜?」
うちの父親は、宅配業者で、毎日トラックで日本中を走り回っている。
低学歴だからか、肉体労働が多く、移動がやたらと多いため、帰ってこない日がほとんどだ。
「あー、またムスッとしちゃって〜」
そういえば、気づいた人もいると思うが、3歳児なのにこんなに冷静な解説ができる理由は、前世の記憶などが鮮明に残っていて、本当は既にまともな話をすることも出来る。
ただ、それをすると色々とめんどくさくなりそうなので普通の子どもみたいなことをしている。
「ただいまー」
「おかえりなさい」
父親か帰ってきた。
「ほら、パパのとこに行ってくれば?」
はいはい、俺は玄関にいる父親のとこに行った。
「パパー!おかえりなさーい!」
すると、父親は俺を抱き抱えて笑顔で言った。
「はははー、ただいま」
父親は、そのまま俺を抱き抱えながらリビングへと向かった。
だが、その1時間後、誰もが予想しなかったことが起きた。
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