受精するための勝負はサバイバル!?
女神から、白い光を受け取った俺は、白い光に優しくふわりと包まれた。
そして、気がつくと俺はおたまじゃくしのようなもの達と必死に泳いでいた。
おそらく、俺は今、新たな命として産まれてくるために必死に卵子に向かってる精子なんだろう。
多くの精子は、目の前で白血球や細菌に殺されている。
そんな中、俺は必死に泳いでいた。
うわ、危ねー
白血球に喰われるとこだった。
と思った瞬間...
っ、うっわ、、、
別の白血球が腕を伸ばしてきた。
敵はそれだけではなかった。
今度は、目の前で血小板が傷口を塞ごうとしてるとこだった。
多くの精子が巻き込まれ、かさぶたに貼り付けられていく。
おそらく、この母体はあれだな、うん、純粋な人だったんだな。
わかる人にはわかるだろう。
ほんと、白血球といい、血小板といい、細菌といい、卵子にたどり着くことさえほんとに命懸けなんだな。
なるべく、表面付近は通らないように気をつけよっと。
泳ぎ始めてから、どのくらいの時間が経ったのだろうか。
ようやく、卵子が見えてきた。
ここから先は、時間との勝負だ。
誰が1番先に受精できるか、0.1秒でも先を越されたらもう受精できない。
俺らは、卵子に入るために必死に穴を掘り始めた。
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