浄ヶ丘

俺は石田と一緒に白い光のある丘の上まで飛んだ。


すると、みんなが手を振りながら俺らを迎えてくれたのだ。


「お前、思った以上に早すぎてびっくりしたよ!」


みんな、そんなようなことを言っている。


「いや、自分でもびっくりだよ、まさかみんなと再会できるなんてね!あと、自分がなんで死んだのか全く覚えてないんだよね」


「皆さん、揃いましたね!」


聞いたことのないほど美しい女性の声がしたため、そっちを向くと、そこにはとても美しく、背の高い女性がいた。


この場では唯一、この女性だけが声を発せるっぽい。


「私は、この世界の女神よ!」


本物の女神か!


「さて、まず最初に、夢呂井時雨くん、あなたはなんでこんなにも早くこちらに来たのかわかってないみたいですね」


さすがだ。


「そうなんです」


「あなたは、貧血症状のまま、ホームで立ち歩き、そのまま線路側に倒れて電車に引かれたのですよ」


そうだったのか!

あ!思い出した!

確か、暗闇の世界に入る前にふらついてた!

そのまま電車にひかれたのか。

「ってことは、俺が人身事故をおこしちゃったのか!」


すると、女神は笑った。


「うふふ、そうなのよ、でも、悪いのはあなたではない、ここの4人を殺した人たちよ、あの人たちに殺されなければあなたはショックで貧血になって死ぬなんてことはなかった」


この人、完全に俺らの味方かよ。

言ってることは、間違いじゃなくても、誰がどう聞いても俺らのド味方してるぞ!


「実は、ここに集まってともらったみんなには、生まれ変わってもらいます!」

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