浄ヶ丘
俺は石田と一緒に白い光のある丘の上まで飛んだ。
すると、みんなが手を振りながら俺らを迎えてくれたのだ。
「お前、思った以上に早すぎてびっくりしたよ!」
みんな、そんなようなことを言っている。
「いや、自分でもびっくりだよ、まさかみんなと再会できるなんてね!あと、自分がなんで死んだのか全く覚えてないんだよね」
「皆さん、揃いましたね!」
聞いたことのないほど美しい女性の声がしたため、そっちを向くと、そこにはとても美しく、背の高い女性がいた。
この場では唯一、この女性だけが声を発せるっぽい。
「私は、この世界の女神よ!」
本物の女神か!
「さて、まず最初に、夢呂井時雨くん、あなたはなんでこんなにも早くこちらに来たのかわかってないみたいですね」
さすがだ。
「そうなんです」
「あなたは、貧血症状のまま、ホームで立ち歩き、そのまま線路側に倒れて電車に引かれたのですよ」
そうだったのか!
あ!思い出した!
確か、暗闇の世界に入る前にふらついてた!
そのまま電車にひかれたのか。
「ってことは、俺が人身事故をおこしちゃったのか!」
すると、女神は笑った。
「うふふ、そうなのよ、でも、悪いのはあなたではない、ここの4人を殺した人たちよ、あの人たちに殺されなければあなたはショックで貧血になって死ぬなんてことはなかった」
この人、完全に俺らの味方かよ。
言ってることは、間違いじゃなくても、誰がどう聞いても俺らのド味方してるぞ!
「実は、ここに集まってともらったみんなには、生まれ変わってもらいます!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます