流水

俺は、部活の友達と電車で首都圏の祭りに来ていた。


だが、その2時間後に事件は起こった。


祭りの境目から、暴走族のバイクが突っ込んで来た。

祭りの境目の向こうは一般道で、乗用車やトラック、バス、バイクがたくさん走っている。

警察がちゃんと交通整理しているとはいえ、そんなの彼らの眼中には無かった。


やつらは、15人くらいの集団で、突っ込んでくる時の姿はまるで、獣の群れのようだった。


ブーンブーンブーン、ブブブブブーンブンブンッ、ブーン

そのバイクは、人混みの中に堂々と突っ込んできた。


当然ながら、かなりの人が怪我をしていて、バイクの通ったとこは血だらけで、まるで地獄絵図だ。


「ジャマだよバーカ!バイクが来るのが見えなかったのかよ?」


一番堂々としていて、ドンみたいなやつがそういうと、後ろにいるヤツらがゲラゲラ笑っている。


こんなこと平気でする暴走族がいるなんて!


俺は辛うじてよけられたが、何人かはねられ、怪我をした。

絶対死者も出ただろう。

何人もはねたのに無傷な暴走族達は逆にすごいと思ってしまった。


こんなマンガみたいなことあるんだ!


呆気に少しの間、取られてたが、すぐに正気に戻り、一緒に来た友達を探した。

見回してもどこにもいない。

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