委員会係
「ちくしょー、俺もあれくらいの才能が欲しいー」
努力した結果、学年順位が5位以内に入った時雨の幼なじみの的場優樹に勝ちたいと悔しがっている蓜島。
「まだ、中学校生活は終わってないんだし、学年も変わったんだから、とりあえず切り替えようよ、まだ、卒業までに定期テストは7回あるんだから」
時雨が落ち着かせようとするも、全然効かない。
「俺は、αクラスに行きたかったんだよ」
そんなことを話してるうちに、チャイムが鳴った。
この時間は委員会決めをする。
安藤先生が黒板に、学級委員、生活安全委員、放送委員...と、委員会名を書き出した。
先生が書き終え、説明をすると、みんなやりたい委員会のとこに名前を書き始めた。
俺は、環境委員会っと。
って、え?
蓜島も環境委員会!?
お互い、目が合った。
お前もか!というような会話を少しながら、2人はそのまま席に戻った。
委員会決めの後、係決めもした。
そして、なんと係も同じになったのである!
蓜島が社会科係になるなんて当然思わなかった。
そもそも、教科係なんて。
「なんで、社会科係にしたの?」
「一番苦手な社会科を先生に聞けると思ったから」
なるほど、たしかに、蓜島は社会科が苦手ってことを耳にはさんだことがある。
翌日、委員会活動があった。
環境委員は、2-2の教室で集会を行うため、俺は蓜島と2-2の教室に行った。
「これはこれは、Θクラスに落ちた、蓜島数輝くんじゃないか〜」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます