急成長
平泉、俺、勉強もバスケもガチる」
そう宣言してきたのは、俺の友達。
後の、クラス5位以内に入るやつだ。
最初は、軽い気持ちで応援してたが、梅雨が開ける頃、雰囲気は、ばったりと変わった。
全授業では、態度は優等生、雰囲気は全てが全て余裕そうで、先生の質問は全て答える。
できない物などなさそうなだ。
部活でも、あっという間にエースになり、おかげで夏の大会ではほぼ確実にレギュラーになる。
そのせいか、自分が最強だと言ってるみたいだ。
そして、7月。
期末テストと夏の学校総合体育大会がある。
これらに向け、めっちゃ全力で何もかも頑張ってきた。
そして、テスト当日。
スクールバスでは、みんな、ノートだったりプリントだったり、単語帳を見ている。
彼はずっと単語帳でも必死に見てるのかと思ったら、ルーズリーフを1枚見てるだけだ。
「え、そんなんで大丈夫?」
思い切って聞いてみた。
「お前、バカなのか?自分が出来ないところをこれ1枚にまとめたんだよ、だから大丈夫に決まってるだろ」
ルーズリーフには、半分も書いてない。
しかも、書いてあるのは彼の苦手な社会科だけ。
ってあれ?
今日の科目は国語と英語と理科と音楽だよね?
全然違う科目の日に苦手な社会科をやるとは、相当自信あるのだろう。
そんな中、スクールバスは学校に向かって行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます