クラスの様子はこうですⅡ

俺の席の隣は、去年αクラスだった人だ。


そいつの名は、蓜島数輝。

得意科目は数学で、2年の時は数学で全テスト100点を取った。

また、総合で学年5位にもなったことがあるのだ。

彼は、バスケ部に所属していて、学力は部内トップだ。


思ったことはつい聞いてしまうタイプの俺は、偶然にも話すチャンスがあったため、なんでΘクラスまで落ちたのか聞いてみた。


聞いた瞬間、後悔したが案外普通に、答えてくれた。


「学年上位の5人に1教科だけでも勝ちたくて、得意な数学に力を入れすぎて他の教科に手が回らなくて、その結果他の科目が足を引っ張って落ちた」


案外両立が苦手なんだな。


蓜島の言う学年上位の5人は確かに俺たちからしたら化け物級だ。


1年の時、そのうちの2人と同じクラスで、その中と1人と仲良かった。


仲良かった方は、頭いいことは知ってたが、今とは雰囲気が全く違う。


そいつとは、小2の頃から仲が良く、彼は算数が得意でよく教えてもらっていた。

また、小3の頃にサッカーやバスケを始め、スポーツも得意だった。

そして、雰囲気が変わったのか中1の5月初期。

ミニバスの頃、全国選抜にも選ばれた彼はバスケ部に入部し、その才能を認められ、入部してから2週間ですべての練習に参加することになった。


だが、そんな彼には同学年に勉強面でも運動面でも勝てない最強なライバルがいた。


「平泉、俺、勉強もバスケもガチる」


彼は、勉強も部活も全てにおいて最強になると宣言した。


「そうか、頑張って!」


最初は、軽い気持ちで応援してたが、梅雨が開ける頃、彼の雰囲気は、ばったりと変わったの

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